倫理・コミュニケーション テスト 2012年度
文責 岩田健太郎
以下の問題から3問好きなものを選んで解答してください。問題をよく読んで出題の意図を理解して解答すること。字数制限はありませんが、長く書いたからといって加点はしません。
1.92歳男性が誤えん性肺炎で来院した。呼吸状態が悪く、気管内挿管、人工呼吸器につながれた。ところが家族が後からやってきて、「おじいちゃんは延命治療を望んでいなかった」と言う。家族と患者の信頼関係はできており、患者の意志を家族は理解している。患者の予後は悪く、人工呼吸管理をしても数週間後、あるいは数ヶ月後には逝去する可能性が高い。抜管したら早晩患者は死亡する。家族は抜管を希望する。得られた情報かあら、ここで倫理的に、正しいアクションとは何か。理路を示して答えよ。
2.50歳女性。鼠径リンパ節結核の治療後。胸部レントゲンはもともと正常で呼吸器症状もない。治療終了後3ヶ月、保健所から「患者の胸部レントゲンを撮影するよう」求めてきた。どう対応すべきか。テストの趣旨を理解して答えよ。
3.35歳男性。HIV感染があると判明した。妻帯者がいるが、患者は頑迷に、妻に病名を伝えることを拒んでいる。主治医としてどう対応すべきか。
4.Big gun projectで肺炎球菌性肺炎にメロペネムを10日間使用している医師がいることが判明。感受性良好。電話すると「まだCRPが陰性化していないし、患者は『易感染性』なので強力な抗菌薬を使っときたい」と言われた。どのようにアプローチすべきか。
5.リスクは「双方向的」であると言われる。どういう意味か。
6.製薬会社のMRからお弁当つきの情報提供を医師が受けるべきではない理由は何か。包括的に答えよ。
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