神戸大学感染症内科の後期研修(フェローシップ)はモジュール制をとっており、3年間のプログラムに加えて「臨床微生物学」、「臨床薬理学(抗菌薬
学)」、「臨床感染症学」、「倫理・コミュニケーション」、「感染管理学」のすべてのモジュールで「発表」(レクチャー、学会、カンファなど)、「書き
物」(総説論文、まとめなど)、そして「試験」に合格しなければ卒業できません。2012年度の試験問題を公表します。プロになるにはこのくらいが要求さ
れています、ということで、ぜひチャレンジしてみてください。
臨床感染症学 テスト 2012年度 (実際の症例をモデルにした問題なため、ウェブ上では実際の問題とは少し変えています)
文責 岩田健太郎
以下の問題から3問好きなものを選んで解答してください。問題をよく読んで出題の意図を理解して解答すること。字数制限はありませんが、長く書いたからといって加点はしません。
1.小児が「膿胸」で入院した。診断、治療のアプローチを「退院戦略」を含めてまとめよ。
2.75歳女性、既往歴不明が意識障害と発熱で救急搬送されてきた。バイタルは安定しているが意識はGCS 10点。頭部CT正常。髄液検査で初圧が18cmH2O、細胞数212、単球優位、タンパク250、糖20 (血糖110)。鑑別疾患と診断までのアプローチをまとめよ。
3.QFT(クオンティフェロン)の使い方を述べよ。
4.慢性副鼻腔炎の診断アプローチを「怖いもの」と「そうでないもの」に分けて論じよ。
5.眼内炎を臨床的に分類せよ
6.40歳男性、HIV陽性、CD4 23/m3が見当識障害で紹介受診。鑑別疾患と診断までのアプローチを示せ。
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