年度はじめでバタバタしてましたが、ようやく落ち着いてきたので再開。
胸痛ワークアップにおけるCT血管造影の効果。CT陰性なら死亡や心筋梗塞の見逃しなし(30日後)。半分近くは帰宅可能で、入院は減らせますよ。今後は、胸痛ワークアップ変わるか。
NEJM 2012;366:1393
アメリカにおいて、CAPでMRSAはどのくらい原因になっているか、の前向き観察スタディー。インフルエンザ流行時に調べました。肺炎の診断は救急医の任意で。起因菌はグラム染色でちゃんと確認してます。起因菌は17%でのみ分かり、全体の2.4%がMRSA。起因菌が判明したものでは10%以上、、、分母の設定次第で解釈変わるなあ。
CID 2012;54:1126
パーキンソンだとガンになりにくいらしく(知らんかった、、、たばこもそうらしい)、ではアルツハイマーがあるとガンになりにくい?という仮説の検証。Framinghamのコホート研究で年齢のバイアスを排除。あと、nested case controllでも確認。バイアス排除の操作がたくみですねえ。ガンを増やさないようなライフスタイルだとdementiaが増える?
BMJ 2012;344:e1442 doi: 10.1136/bmj.e1442
重症敗血症、敗血症性ショックで広域抗菌薬を使った後のde-escalationの効果を検証した後向き研究。de-escalation率は40%ちょい。病原体分からなくてもde-escalationやってることも多い。がんばってもde-escalationできないことはけっこうあるよ、という話か。
Crit Care Med 2012;40:1404-
コメント
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