IDATENウインターセミナーの内容をまとめた本。サマーセミナー本の続編で、内容盛りだくさん。分厚いものになっている。臨床感染症のプロがまとめたものなので、現場のリアルな患者にはうまくフィットするはず。かなりおすすめです。
ただ、不満な点もある。まず、これを書いている時点(2011年3月3日朝)でアマゾンで売り切れになっている。医学書院に限ったことではないが、医学書出版社の多くは一般の出版社に比べて販売戦略がプアである。いまや医療者の多くはアマゾンから本を買うのは分かり切っているのだから、どうしてたくさん納品しておかないのだろう。このへん、一般の出版社では常識である。また、本の写真も出ていない。ビジュアルはモノを売るときとても大事だというのに。
この出版不況の中で、確かに医学書は安定性のあるマーケットかもしれない。薬の本とか教科書はコンスタントに売れる媒介である。しかし、IDATENセミナーのような、新規参入型のテキスト(臨床感染症本)は販売戦略が極めて大事な領域である。近年はよくも悪くも感染症本が乱立している状態で、競争も激しくなっている。電子書籍化、外国語版の作成など、新しいアイディアも必要になる。
それと、IDATENセミナーのような本はむしろ文字起こしをして各スピーカーの息吹が分かるようなテキスト作りのほうが面白いと僕は思う。そのほうがコロキアルになって読みやすいし、メッセージも伝わりやすいからだ。対談もそうだが、医学書出版社の中には文字起こし本を「手抜き」と見なして嫌う風潮がある。しかし、内容が面白くて勉強になって、読みやすければそれでよいのだから、媒介が作られるプロセスはどうでもよいと僕は思う。苦労して作らなければ本ではない、というのであれば、ワープロソフトは禁止して全て手書きの原稿を強いればよいのだ。そんなの本末転倒でしょ。
ただ、不満な点もある。まず、これを書いている時点(2011年3月3日朝)でアマゾンで売り切れになっている。医学書院に限ったことではないが、医学書出版社の多くは一般の出版社に比べて販売戦略がプアである。いまや医療者の多くはアマゾンから本を買うのは分かり切っているのだから、どうしてたくさん納品しておかないのだろう。このへん、一般の出版社では常識である。また、本の写真も出ていない。ビジュアルはモノを売るときとても大事だというのに。
この出版不況の中で、確かに医学書は安定性のあるマーケットかもしれない。薬の本とか教科書はコンスタントに売れる媒介である。しかし、IDATENセミナーのような、新規参入型のテキスト(臨床感染症本)は販売戦略が極めて大事な領域である。近年はよくも悪くも感染症本が乱立している状態で、競争も激しくなっている。電子書籍化、外国語版の作成など、新しいアイディアも必要になる。
それと、IDATENセミナーのような本はむしろ文字起こしをして各スピーカーの息吹が分かるようなテキスト作りのほうが面白いと僕は思う。そのほうがコロキアルになって読みやすいし、メッセージも伝わりやすいからだ。対談もそうだが、医学書出版社の中には文字起こし本を「手抜き」と見なして嫌う風潮がある。しかし、内容が面白くて勉強になって、読みやすければそれでよいのだから、媒介が作られるプロセスはどうでもよいと僕は思う。苦労して作らなければ本ではない、というのであれば、ワープロソフトは禁止して全て手書きの原稿を強いればよいのだ。そんなの本末転倒でしょ。
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