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2011/03/02

コメント

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先生こんにちは。

女医問題だけにとどまらず、

『・・「俺ちょっと手前」までマゾヒスティックに歯を食いしばる人間だけを構成員にしていると、いつしか均衡が崩れ、がらがらと音を立てるように人は去っていき、そこには誰もいなくなってしまう。』
というところにまで、思いを馳せていらっしゃる先生は 本当に思慮深い方だと尊敬いたします。

私自身、つい最近まで、独身主義者でしたから、男性医師の気持ちもよくわかります。

ですが、少しひいて物事を考えたとき、社会全体の利益や日本の将来を考えると、女性医師だけでなく、働き盛り世代に結婚、出産、育児をしやすい環境を整えることは、決してその恩恵を受けた個(働く女性)だけの利益ではないような気も致しますが、いかがなものでしょうか。

いずれにしましても、私がもうちょっと
元気で若ければ、先生のような上司の下で、
勉強や仕事をしてみたかったと思います。

最近、日本皮膚科学会は「皮膚科の女性医師を考える会」等で、女性医師論を議題としてとりあげて下さいます。こうした議論の中で、男性医師も積極的に参加して、意見を述べてくださいます。そのような場では、迷える若手から中堅どころの女性医師が、同世代の仲間と悩みを分かち合い、メンターに直接相談させていただくことで、将来を考えるよい機会となっています(宣伝してすみません)。

恐らく女性の少ない学会では、結婚出産を考えている女性医師は、まだまだ肩身が狭いのではないでしょうか。女性医師の権利を闇雲に訴えるつもりは全くございませんが、志はあるのに、やむなく排除されそうになっている女性医師がいらっしゃれば、一人で悩まず、先輩医師やメンターに相談して、是非是非 仕事を続けていただきたいと思います。

というのも、、、半分以上?は自分へのエールかもしれませんが(汗)

そこにインセンティブがないから。ただそれだけです。
バイト病院ではない、大学病院やセンター病院の内部者の当直料が平日1泊15万とか20万とかになれば、それでOKです。
たとえば産婦人科医なら、周産期新生児とか婦人科腫瘍のサブスペを奴隷働きして症例を集めて取ったら、給料2倍と終身雇用確保。それだけで十分です。
それがないから、マゾヒズムだけによりどころを求めるようになり、なおかつ周囲にも強要するのです。強要するということは、それが競争には必要ないということを示しています。カネ・地位に必要なら、他人にはやらせませんって。

ただ、それだけのことです。それ以上は必要ありません。
それだけのことなのに、目をつぶって他のことを言ってはごまかす運営者ばかりなのです。医師の側は、その手に乗ってはいけないと思います。

なかなか難しい問題です。
実際に病棟管理が必要な内科において、産休をとりたい女医さん
がどのように関われるかがいつも議論になります。

緊急の呼び出しや夜間のコールはひと手に男が受け入れて、女医さんは免除、、、って、やっぱり難しいし、何よりも病棟管理はいつでも緊急の呼び出しがありますから。

外来を中心にお願いするとなると、女医さんから不平が出る。

成熟した職場環境を作るには、報酬体系もクリアカットは必要になってくると思います。

われわれ内科医もできれば女医さんにもっと働きやすい環境を作りたいとずっと思ってます。

ただし、ちょっと先生のおっしゃるSとMの世界だけでは割り切れないように思います。

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