タイムマネジメントの本を書こうと思っている。内容はもうすでに頭にある。ただ、自分の書くものが既存のそれとどういう距離感を持っているのか確認する為に、それ関係の本をあさってみた。TMは多分にメンタルなものなので、ついでに前から興味のあった「メンタル・タフネス」についても調べてみた。
メンタル・タフネスは興味深いテーマだ。医学教育の領域では研修医や学生がストレスをためないように、プレッシャーをかけないようにいかに配慮するかにエネルギーが費やされる。現実のタフでクールな世の中そのものは変えられないというのに、実に残酷な話である。ストレスをためないこともさることながら、ストレスに満ちたこの世界でどうタフでクールに生きていくかを教えなければ、リアルな教育とは言えない。そうしないと、「つらそうだったら休ませる」という一意的な弥縫策しか出てこない(休ませちゃいかんという意味ではありません、念のため)。
普段、ビジネス本とか自己啓発本は読まない。たいていは武勇伝か、プリミティブな心理学的実験の拡大解釈か、後付けの論理だからだ。その定型的な物言いも、正直、性(しょう)に合わない(わたしはこうやってうまくいきました。あなたも同じことをやればうまくいきます)。小児というか、書生的な物言いだから。でも、それはそれとしてさらさらと読む。
個人的にはほとんど何も引っかからなかった本。僕のレセプターが間違っているのかしら。ワイン・アドバイザーを1ヶ月でとった、、というところにだけ引っかかって、羨望。テストの得意な人ってうらやましい。
定型的な時間術ではしんどいからゆるゆるやりましょうという本。やはり残業しない、というのがポイントですね。
自己否定から乗り切る為には自己を肯定したほうがよい、という身もふたもない本
ストレスは悪ではない、という明確なメッセージに価値の高い本。成功者の事例も豊富だが、後付けの説明的ではある。アメリカンなポジティブ思考崇拝主義もかいま見られて、ややノー・サンキューなところもあるが、タフさは大事で苦痛や苦労を全否定しないところは地に足がついていて、机上の空論チックでない。そこは好感が持てる。スポーツ関係者は結果が目に見えやすいのでリアルな物言いの人が多いですね。
これはとても網羅的で、アイテムの充実したよいイントロ本。定型的なタイムマネジメントについて勉強したり復習するにはとても有用
これもアメリカンな自己啓発本の延長線上にある本。好みは分かれるでしょう。
この6冊を流し読むのに要したのがだいたい30分でした。これ系列の本ばかり読んでいるとなんとなく疲れるので、すこし癒しを。こちらはゆっくり読みました。
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フロイトに違和感あって、精神分析とかわりと敬遠していたのだが、最近ユング、河合隼雄に注目して遅ればせながらちびちび読んでいる。吉本ばななはまだ未読(すみません、、、)。二人の対談はとてもよいです。機微を心得ている感じがよいのです。
心理学の本を読んで、その本からヒントを得て、というのは絶対だめです。
河合隼雄
たぶん、ビジネス本、自己啓発本に対する僕のジャッジメントはこのへんだろうな。
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