もっとも、本日?社員総会だそうなので、「ご意見などがございましたら広く募集」というのは単なるアリバイ作りかもしれませんが(<ー3月24日午前5時49分訂正。ここでの議決はなくなりました)。しかし、言わないよりは言ったほうが良いので、ぼくも一点だけ意見申し上げました。
神戸大の岩田健太郎と申します。
機構の専門医制度改革案には強く失望しています。しかし、ここでは個別の問題についてすべて、連々列記することはいたしません。
が、卒前教育が国際化していこうという中で、卒後教育がこのような国内でしか通用しない「ガラパゴス」な状態になっているのはとても許容できません。日本の専門医は海外から臨床能力が担保されていない、と信用されなくなるでしょう。うちわで「日本の医療は偉い、世界一」とひとりごちていてもダメなのです。日本の医療の取り柄はたくさんありますが、それは残念ながら専門医の臨床力によってではなく、アクセスの良さなどの制度面に裏打ちされたものなのです。そもそも專門医機構が、現状の専門医制度が能力を担保していないがゆえに発足されたという原点を、ぜひともお忘れにならないでください。
ですから、せめてACGME internationalやそれに相当する機関に依頼して、機構の改革が本当に専門医の臨床力を担保しているか外部的に「専門家に」検証していただいてください。專門医機構には「專門医育成制度設計」の専門家はほとんどいないはずです。
外圧がかかれば、今のシステムがいかに対外的にアカウンタビリティーを持たないかは自明となるでしょう。
以上です。
岩田健太郎
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http://www.japan-senmon-i.jp/news/doc/HP_hosokusetumei%20ikentyoushu.pdf
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