ラインの交換は72~96時間おき? その5
さて、先週はCDCのガイドラインで、末梢静脈ラインは「3,4日以内にルーチンで交換する必要はない」という話がありました。まだガイドラインには先があります。
No recommendation is made regarding replacement of peripheral catheters in adults only when clinically indicated [142–144]. Unresolved issue
No recommendation is madeは、「推奨がない」という意味です。え?なんについて?と思ったら、さらに説明が続きます。ここでregardingと続くのです。regarding~は「〜について」という意味。これはよく出てきます。で、なんについてかといえば、replacement of peripheral catheters、つまり末梢カテーテルの交換です。で、成人において(in adults)、と続きます。
only whenは「~のときだけ」という意味です。clinically indicatedは「臨床的に必要なら」という意味。
つまり、「臨床的に必要なときだけ末梢カテ交換するって意見もあるんだけど〜これについてはなんとも言えへんな〜」ということです。で、
unresolved issue
決着つかへん。
となるのです。ガイドラインでも、全てについて分かってるわけではないのです。分かってへんところは男らしく?わからへん、と誠実に言っとくのが大事。分かったふりはすんな、ってことです。
M「じゃ、ガイドラインによれば、3,4日ごとにルーチンで交換で、臨床判断で交換みたいなのは保留ってことでしょうか」
I「そうですね。ただし、これは「ガイドラインによれば」です。ガイドライン=エビデンスではないことに要注意」
M「え〜、どういうこと?」
I「続きはまた明日」
M「ひっぱんなや、いいとこで!」
英語は難しくありません。少しずつ学んでいきましょう。
今日のポイント
・Regardingは「なんとかについて」
・ガイドラインでも「わからへん」unresolved issueとすることもある。
今日学んだ単語:No recommendation, regarding, only when
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。