神戸大学病院感染症内科ではフェロー(後期研修医)を募集します。今年度から3つの選択肢を設けることにいたしました。
1.神戸市立医療センター中央市民病院総合診療科とのジョイントコース(6年間)
2.洛和会丸太町病院救急・総合診療科とのジョイントコース(6年間)
3.神戸大学病院を中心としたコース(3年間)
感染症のプロになるためには、まず全身を診る能力が必要です。感染症とそれ以外の疾患との鑑別も必要ですし、感染症が各患者全体の中でどのような位置を占めているかも理解できねばなりません。全科の患者の感染症診療をサポートする上でも、他科や他科疾患の理解は必須です。そのため、感染症を専門にしたいドクターの皆様には、初期研修修了後に数年間のトレーニングをまずやってから、感染症のトレーニングをスタートすることをおすすめしています。
その基礎トレーニングとして、救急領域や総合診療領域で非常に質の高いトレーニングを提供している中央市民病院(西岡弘晶部長)と丸太町病院(上田剛士医長)のご協力をいただくことが可能になりました。初期研修医には、両病院で臨床医として高い総合力をつけていただき、その後大学病院で感染症のトレーニングを受けていただきたいと思います。
また、すでに臨床医としての訓練を終えた皆様には最初から神戸大学病院での感染症トレーニングに参加していただきたいと思います。市中感染、院内感染(外科系、内科系)、輸入感染症、HIV/エイズなど多様な感染症の診療能力を習得できます。不明熱精査、感染症以外の疾患の診断能力も涵養できます。ケニアやカンボジア、アメリカといった海外での研修、各種臨床研究も行なうことができ、もちろん専門医の取得も可能です。外来でのHIV/エイズケア、結核など各種感染症のケア、予防接種の提供や旅行医学の実践も行っています。学生教育や初期研修医教育も積極的に行っており、教え、教えられる「屋根瓦」の伝統を行っています。
神戸大学病院は細菌検査室や感染制御部、薬剤部の質が非常に高く、微生物や抗菌薬、感染制御についてもたくさんのことを学ぶことが可能です。病院のスタッフは非常にフレンドリーで港町の神戸らしくいろいろなバックグラウンドの方にもとても親切です。全ての診療科からコンサルテーションが来る素晴らしい環境にあり、たくさんの症例を経験できます。
研修終了後は独立したプロの感染症医として活躍できます。感染症医は不足しており、就職先はヤマのようにあります。卒業後は医局に縛られることはありません。医局費その他の制約は皆無です。就職先の斡旋やお手伝いはしますが、足を引っ張ることはありません。
感染症のトレーニングは他科に行っても役に立ちます。当科の卒業生にも家庭医、集中治療医、腎臓内科医、呼吸器内科医、救急医など他科で活躍するドクターもたくさんいます。
当科は深夜までの勤務を原則禁止しており、夜間や週末は当番制をしいてきちんとオンオフの区別ができるようになっています。ハンディキャップがあるドクター、妊娠、出産、育児や介護などいろいろな事情のあるドクターにも配慮します。かくいう私自身が現在育児中で仕事のペースを落としています。
まずは当科を見学していただき、その雰囲気を実際に見ていただければと思います。1日、1週間、数ヶ月など多様な見学、研修を受け入れています。
給与、バイト、書類その他の詳細については個別にお伝えします。ぜひお問い合わせください。kobeidアットマークmed.kobe-u.ac.jpまでご連絡ください。
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