神戸大学医学部付属病院感染症内科では来年2016年度のフェロー、アテンディングを募集致します。また、医学研究科感染治療学分野の大学院生も合わせて募集します。感染症フェローは2008年度から、大学院生は2013年度から採用しています。現在、アテンディングは非常勤含めて4名、フェローが7名、大学院生が1名います。
好奇心が強く、臨床が大好きで、教育が大好きで、探究心豊かな人材を期待しています!フェロー修了後は神戸大のスタッフになる手もありますし、兵庫県内・県外に関わらず他院で感染症や総合診療のリーダ ーとなることもできます。近年診療加算な どの追い風もあって多くの病院が感染症のプロを探しているので、「案外」就職先には困りません(ちなみに兵庫県内からの感染症内科医師派遣の要望はたくさんあります)。また、集中治療や家庭医療など他の領域にさらに足を伸ばした方もいます。要するに、感染症の勉強をしておいて損なことはなく、わりと潰しがきくのです。
神戸大の特徴としては、
・コモンな院内感染症(外科系、内科系)はひと通り学べます。特に心臓血管外科の手術体制が充実しておりIEの症例は事欠きません。メジャー、マイナー、内科、外科、小児科、産婦人科など全ての診療科からコンサルトがあるため、幅広い勉強が可能です。自前のベッドで主治医としての診療も行っています。
・レアな感染症ももちろんあります(豚丹毒、日本脳炎、Lyme、B.quintanaのIE…などなど)。
・固形臓器移植(腎、肝)、幹細胞移植患者、様々な分子標的薬使用者、先天性免疫不全患者など、大学病院ならではの感染症も体験できます。
・HIV/AIDS、熱帯医学、予防・トラベル含め、感染症外来を学べます。新規HIV・AIDS患者は(残念ながら)多く、マラリアやデング熱など熱帯病も定期的に来院します。厚労省研究班メンバーなので、希少薬も使用できます。輸入ワクチンも揃えているので、海外渡航前の相談症例も事欠きません。
・(これも残念ながら)兵庫県は結核も多いです。
・GIM的な症例も豊富であり、不明熱(レアなところだとIVL, Cogan, IgG4, 頸長筋腱炎など)を主治医としてみることもありますし、総合内科と連携して教えていただく機会も多々あります。内科診療の経験が浅い方には総合内科をローテートしてから感染症を学ぶというジェネラリストー>スペシャリストトラックもあります。
・教育方法を学び、学生や初期研修医にそれを実践できます。学生、研修医へのレクチャー、レポート指導など、幅広く教える機会があります。
・毎日カンファレンスを行いますので、プレゼンの仕方も学べます。当初プレゼンに自信がなく上手くいかない方でも、どんどん洗練されたプレゼンになっていきます。
・ジェネラルな内科マインドを持ちながら、感染症という専門性も持つという「広く、深く」をモットーとしています。輸液電解質や栄養、集中治療管理も含めて内科の基本的なマネージメントに関しても学べますし、鍛えられます(感染症以外の部分のマネージメントを軽視しません)。
・他科とのnegotiationを通して、倫理・コミュニケーション能力も学べますし、卒業試験の必須項目になっています。
・ジャーナルクラブを通して英語論文の読み方、批判的吟味の仕方、EBMなどを学びます。
・NEJMのケースカンファを通じて英語のプレゼンとリスニング、クリニカル・リーズニングを学べます。
・イギリス、タイなど様々な国の医学生が毎年実習に来ますが、その際の回診はすべて英語で行います。年数回、各国の大リーガーからも教育を受けます(昨年度はUCSFのL・ティアニーやNYベスイスラエルのスタンレイ・ヤンコビッツなどが来神しました)。
・Letterや論文も積極的に執筆してもらっています。これまでも、NEJM、CIDなどいろいろ出しています。
・抗菌薬適正使用プログラムBig Gun Projectに参加します、抗菌薬適正使用に関してここまで情熱をもってやっているところは少ないと思います。
・週1度のICTラウンドにも参加しており、ここで感染管理も学んでいきます。
・細菌検査室での微生物学学習も充実しており、グラム染色や菌種同定のみならず、特に2014年度からは耐性菌のエキスパートがいらっしゃったのでESBLやAmpC、MBL疑い症例などでの感受性結果の理解の仕方、同定や鑑別方法は色々教えてもらえます。兵庫県は非常に検査技師さんのレヴェルが高く、院内でのレクチャーやグラム染色カンファレンスなども多数開催され、参加しています。
・臨床研究にも積極的に参加できます。症例報告だけでなく、メタ分析、システマティック・レビュー、前向き介入試験、後ろ向き試験、質的研究など臨床面での研究には力を入れています。
・3ヶ月間、国内外でのエレクティブ可能です。ペルーのゴーガスコース、アメリカ、カンボジア、ケニアなど様々な国で活動をしています。
・神戸医療センター中央市民病院でのエレクティブを行えます。中央市民は神戸市のフラッグシップ病院で、大学病院ではあまりみない市中感染、救急症例を経験することもできますし、一類感染症もここにやってきます。また、ここでは感染管理をたくさん学べます。
・教科書や雑誌の総説などの執筆、翻訳のチャンスは多く、ものを書いたり、上手に説明をする訓練になります。
・職場環境整備も積極的に行なっています。不要な残業の禁止(夜は20時までの帰宅が原則です)、週最低24時間の連続オフ。当直明けの業務禁止を行なっており(当直明けは朝帰宅します)、育児、共働き、介護なども積極的に支援します。ハンディキャップのある方の労務調整も行なっています。
・アテンディングは主としてカンファレンスの進行役となります。フェローの数も多くやる気に満ち溢れている人ばかりなので、非常に刺激を受けます。
関心のある方はぜひ一度どんな感じか具体的にご覧になってください。ご不明な点、見学希望などお問い合わせはkobeidアットマークmed.kobe-u.ac.jpまでお願いします。
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