カール・マルクスが(のちの)ナポレオン3世のクーデターまでのプロセスを描き、(翌年の)1852年に出版した本。躍動感あふれるリフレインの多い文体で、まず読み物として面白い。フランス史弱いので、足りない知識の中で読むのはしんどかったけれど。
フランスの経済的苦境と政治的混乱の中で生じたルイ・ボナパルトのクーデター。ルイ・ボナパルトを橋下市長、マルクスを内田樹先生に置き換えると面白く読めます。まあ、マルクスの文章によればルイ・ボナパルトは金に汚くインサイダーに甘い、橋下さんは兼ねには潔白でインサイダーに厳しい、というように、もちろん、両者は同じではない。内田先生はこんなに「アジらない」し。が、混乱の時代に大衆の圧倒的な支持を得た後のヒトラーともアナロジーは延長させることは全く不可能というわけではないと思う。柄谷行人の解説文にはルソーの一般意志も紹介されており、先に読んだ「一般意志2.0」も想起されて興味深い偶然だった。
フランスの経済的苦境と政治的混乱の中で生じたルイ・ボナパルトのクーデター。ルイ・ボナパルトを橋下市長、マルクスを内田樹先生に置き換えると面白く読めます。まあ、マルクスの文章によればルイ・ボナパルトは金に汚くインサイダーに甘い、橋下さんは兼ねには潔白でインサイダーに厳しい、というように、もちろん、両者は同じではない。内田先生はこんなに「アジらない」し。が、混乱の時代に大衆の圧倒的な支持を得た後のヒトラーともアナロジーは延長させることは全く不可能というわけではないと思う。柄谷行人の解説文にはルソーの一般意志も紹介されており、先に読んだ「一般意志2.0」も想起されて興味深い偶然だった。
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