K社で衝動買い。吾妻ひでおにとくに思い入れはないんだけど、失踪日記で興味があったので読んでみた。山本直樹との対談が面白かった。諸星大二郎のマンガもよかった。
これも衝動買い。すきやばし次郎は行ったことがないし(だれかがごちそうしてくれないかぎり)今後も行くことはなさそうだが、食べ物本は好きなんです。写真はきれいだし、ネタや仕事への説明も面白かった。質の良い仕事にはとことんのこだわりが必要なのだろう。ただ、お客をとことん「選ぶ」次郎とは僕はプロのスタンスが全然異なるなあ。まあ、100点でなければならない、というのもプロの一つのあり方だとは思うが、僕は最近は70点くらいの医療が最適なんじゃないかと思っている。ちょっと美味しい回転寿司やみたいに。僕は優等生じゃない患者さんがとても好きなのです。僕が寿司職人だったら、寿司にソースをかけてたべたいと言われても、ミルクセーキと食べたいと言われても、それなりになんとかする職人でありたいなあ。
さっき電話があって、石巻では避難所があってもあえて自宅にいることを選択する高齢者が多いそうだ。津波のリスクがわかっていても(分かっている、というのは心底「分かっている」ということだけど)あえて住み慣れた場所を移動できない人もいる。ことほどさように、リスクとは各人各様で受け止め方が異なり、その価値観を尊重しない限り議論はかみ合わない。いまの20mSv問題も、自分の価値観を他人に適用させたいという強い思いが空回りの原因である。
多くの患者さんはリスクを知りながら、そのリスクを甘受して「自分の生活」を守ろうとする。避難所に行かない石巻の人みたいに。そんなことは、臨床医やっていればすぐに分かることなのに、どうして私の正しさを強固に主張したがるのか、、、、もっとすべきは患者や被災者との対話だと思うけどなあ。というわけで、命の洗濯をしまくったGWは終わり、僕もそろそろ動き出すことにする。
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