連休後半。昨日は走って家事して研究して本の衝動買いをして、家で映画を観た。
家でDVDの映画を観るのも久しぶりなら、2本立ては本当に久しぶり。欲張って当日返却にしちゃったせいなんだけど。
ずっと前から観たくて機会を逸していた「ミリオンダラーベイビー」を観た。イーストウッドもヒラリー・スワンクも好きなので(@Boys don't cry)、楽しみにしていた。あらすじ知らずに観たのだが、胸がつまるような切実な映画だった。この映画は多分、フェミニズムとか、ボクシングの是非とか、安楽死の是非とか、師弟関係のあり方とか、いろいろな議論の切り口があるだろうが、そういう議論は全く抜きにしてただただ、映画を吸収したほうがよい映画だと思った。そういう議論はイーストウッドの映画にはそぐわない。この映画を「教材」に使いたいと思う人も多いだろうが、僕はそういうふうにこの映画を斬ってはだめだと思う(というか、映画とか小説を「教育」のネタに使うのはよくないと僕は個人的に思っている、、、)。イーストウッドは本当に誠実な映画を作るなあ。
次に観たのが「神の子どもたちはみな踊る」で、これはもちろん、村上春樹の短編小説を映画化したもの。設定はアメリカである。小説の世界を良く捉えているなあ、と感心するが、映画としてはちょっとなあ、と言う感じだった。スタティックな映画は好きなんだけど(イーストウッドがまさにそう!)、あまりにもニヒリズムが前面に出すぎてしまったせいかもしれない。しかしノルウェイの森の松山ケンイチ(好演!)といい、村上春樹を映画化すると、主人公は目がうつろな感じになりますね。
こんにちは,はじめまして,同窓の者です.松江で開業しています(www.hdf.jp).
ミリオンダラーベイビー. 言語表現の下手な焦性としては,切ないとしかいえない映画でした.
貴殿の表現が,とても腑に落ちました.
また,来させて貰います.
投稿情報: Kusakarim | 2011/05/10 18:52
こんにちは。先生。
連休は少しゆっくりされたようで、よかったですね。
働き出してから、長く映画をみる余裕がありませんでしたが、最近、時々映画館に行けるようになりました。
「ミリオンダラーベイビー」も、いつかみてみたいと思います。
『ケニアのスラムで高血圧を治さない―類化性能と別化性能』を、今回の休み中に読むことができました。
先生の、お考えのとおり、すらすらと読むことができました。異文化に少し触れることもできましたし、日本以外の医療について知る
よい機会となりました。
今まで気づかなかった、皮膚科医の存在価値に気づくこともでき、完全な専業にはならないように、この先、少しでも社会貢献できればと感じました。
『自分の価値観を他人に適用させたいという強い思いが空回りの原因』・・・。耳が痛いです。最近、これに関して反省する出来事がありました。
先生のおかげで、それに気づくことができました。気づくということは、問題解決の第一歩ですね。ありがとうございます。
投稿情報: Akeminnko | 2011/05/07 08:41