非常に質の高い連合赤軍の航跡。ドキュメンタリーにしたら、こんなに「息吹」を感じられる内容にはならなかったはず。フィクションは、ノンフィクションよりもよりリアルである。
構成もとても工夫していて、登場人物の思考描写がなく、セリフと表情だけで各々の思い(やすれ違い)をほのめかしていく。本当によくできているなあ、と思う。結論が分かっている事象の結論に向かう映画的構成を本当に上手に処理していると思う。
構成もとても工夫していて、登場人物の思考描写がなく、セリフと表情だけで各々の思い(やすれ違い)をほのめかしていく。本当によくできているなあ、と思う。結論が分かっている事象の結論に向かう映画的構成を本当に上手に処理していると思う。
本当は、原作と映画化で「あそこが違っていた」とかいちいちあげつらうのは好きではない。原作は原作、映画は映画と分けて考えたほうが楽しいからだ。しかし、この作品はオリジナルを意図して作っていることが明らかに恣意的で、テレビや映画版と比較せずにこの作品を楽しむことがほとんど不可能になっている。
セイラ・マスがxxxxx(ここネタバレ)なんて、本当にびっくりである。こういうやり方もあるんですね。それに呼応するキシリアも面白い。ギレン殺害の時のセリフもうまく変更されている。
脚なんて飾りですよの周辺事情も楽しかったです。さて、いよいよクライマックスか、さらにどんでん返しがあるか。
セイラ・マスがxxxxx(ここネタバレ)なんて、本当にびっくりである。こういうやり方もあるんですね。それに呼応するキシリアも面白い。ギレン殺害の時のセリフもうまく変更されている。
脚なんて飾りですよの周辺事情も楽しかったです。さて、いよいよクライマックスか、さらにどんでん返しがあるか。
数ある火の鳥シリーズの中でも、これも素晴らしい傑作。そうか、鳳凰編の後で読むとまた印象が変わる。
悪役としての義経、やはり悪役の頼朝、平清盛はむしろ肯定的に書かれている。何万人も殺し、理不尽な遷都を繰り返し、おごれる平氏を象徴しながらもなおも肯定的な見方もする。手塚治虫のキャラクターはそれぞれが独立して生きているようにみえ、とてもポリフォニックだ。ある一点からの視点ではなく、それぞれのキャラが独立して考え、独立して生きているように見える。それが長編ストーリーの中でうまく修練されていく。作画技術は圧倒的にいまの漫画家の方が上手だと思うが、こういうストーリーメイキングの妙は、なかなか真似できる人は少ないと思う(浦沢直樹ですら、無理やり作っている感じがあってあざとすぎる=技巧的にキャラを立てようというのが見え見え、と個人的には思う。手塚治虫はまだまだ乗り越えたい巨人なのではないだろうか、たとえPLUTOの後であっても、、、、)。
悪役としての義経、やはり悪役の頼朝、平清盛はむしろ肯定的に書かれている。何万人も殺し、理不尽な遷都を繰り返し、おごれる平氏を象徴しながらもなおも肯定的な見方もする。手塚治虫のキャラクターはそれぞれが独立して生きているようにみえ、とてもポリフォニックだ。ある一点からの視点ではなく、それぞれのキャラが独立して考え、独立して生きているように見える。それが長編ストーリーの中でうまく修練されていく。作画技術は圧倒的にいまの漫画家の方が上手だと思うが、こういうストーリーメイキングの妙は、なかなか真似できる人は少ないと思う(浦沢直樹ですら、無理やり作っている感じがあってあざとすぎる=技巧的にキャラを立てようというのが見え見え、と個人的には思う。手塚治虫はまだまだ乗り越えたい巨人なのではないだろうか、たとえPLUTOの後であっても、、、、)。
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