目からウロコの本で、本当に面白く読んだ。人口構成が日本の内需に及ぼしている影響や、地域格差の問題(?)も納得いった。日本のように先鋭的な高齢化をしている国はなく、ドイツとか北欧がそうなっていない、、、という批判も必ずしも当たっていないと思う。数字は絶対数が大事、とか分子と分母を両方みる、演繹ではなく帰納を、必要条件と充分条件を混同しない、、という考え方の原則論も納得、理解、同意である。
が、けちょんけちょんにけなされているのも事実。
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-401.html
僕はロンドン大学で経済学の単位をとったときにマクロ経済学を勉強した。あと関係ないけどいちおうFP資格も取った。けど、所詮素人なのでプロ同志の高度な議論はついていけない。そうか、インフルエンザワクチンとかタミフルの議論も、みなさん、こんな感じで聞いてるのね、、、と嘆ずる。よくブログを読んでいる池田信夫さんも菅原さんにかかるとボロクソである。本当、プロの世界ってすごいですね。財政なんて胡乱な(この場合はなんの比喩もメタファーもなく)僕が口出しすることではない。
そのスーパーサイヤ人的な強者にみえる菅原さんも、医療問題にコメントすると、いろいろアラが見えてくる。
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-267.html#comment165
で、僕のコメントである。とにかく、専門外のことにはうっかり口出しすると大変なことになる。
医師の数はやはり少ないです
こんにちは。「デフレの正体」を興味深く読んでいたら、こちらのサイトにつきあたりました。興味深い議論をありがとうございます。
さて、医師の数ですが、やはり足りないというのが実感です。ご指摘の数字ですが、人口あたりの医師数が少ないのにもかかわらず、医療の供給量は大きいのが日本医療の特徴です。その理由は医療保険制度や高齢化、国民性などいろいろな要素があるかもしれません。いずれにしても、医師数の数が少ないのに供給(受診数、ベッド数、入院日数、CT、MRIなど)が多いということは、ご指摘の通り日本は「医療大国」であり、それを少ない医師(あるいは医療者)でひーひー言いながらメンテしているということです。ちなみに、国土辺りの医師数は、アメリカやカナダみたいに何もない広大な土地がある国なんかとの比較にどのくらい意味があるか分からないのですが、どうなんでしょうか。
もうひとつ、医師の業務は多様化しています。ご指摘の産婦人科医ですが、やはり足りないです。例えば、昔だったら必要なかった(というか必要だったのにはしょっていた)説明の時間などは単に医師数の推移を見ているだけでは分かりません。現在、産婦人科医は女性のパーセンテージが上がっています。結婚や育児などで昔の男性産婦人科医と同じ労働時間を彼女たちに強いるのは現実的ではありません。当直をしやすい若手医師の減少もあります。などなど。というわけで、やはり数は足りないのです。
http://osaka-hk.org/sankahoukai/sankahoukai03.pdf
診療報酬などについて問題が多いことは、ご指摘の通りかと思います。
一つの数字のみで全てを語るのは危険というご意見には全く賛成です。複数であっても数字のみで全てを語るのもやはり危険でしょう(数字なしで語るのはもっと危険ですが)。藻谷さんへの批判でおっしゃったように、医療を語るにはその「バックボーン」の理解が必要なのだと僕は思うのです。
神戸大学病院感染症内科教授 岩田健太郎
が、けちょんけちょんにけなされているのも事実。
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-401.html
僕はロンドン大学で経済学の単位をとったときにマクロ経済学を勉強した。あと関係ないけどいちおうFP資格も取った。けど、所詮素人なのでプロ同志の高度な議論はついていけない。そうか、インフルエンザワクチンとかタミフルの議論も、みなさん、こんな感じで聞いてるのね、、、と嘆ずる。よくブログを読んでいる池田信夫さんも菅原さんにかかるとボロクソである。本当、プロの世界ってすごいですね。財政なんて胡乱な(この場合はなんの比喩もメタファーもなく)僕が口出しすることではない。
そのスーパーサイヤ人的な強者にみえる菅原さんも、医療問題にコメントすると、いろいろアラが見えてくる。
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-267.html#comment165
で、僕のコメントである。とにかく、専門外のことにはうっかり口出しすると大変なことになる。
医師の数はやはり少ないです
こんにちは。「デフレの正体」を興味深く読んでいたら、こちらのサイトにつきあたりました。興味深い議論をありがとうございます。
さて、医師の数ですが、やはり足りないというのが実感です。ご指摘の数字ですが、人口あたりの医師数が少ないのにもかかわらず、医療の供給量は大きいのが日本医療の特徴です。その理由は医療保険制度や高齢化、国民性などいろいろな要素があるかもしれません。いずれにしても、医師数の数が少ないのに供給(受診数、ベッド数、入院日数、CT、MRIなど)が多いということは、ご指摘の通り日本は「医療大国」であり、それを少ない医師(あるいは医療者)でひーひー言いながらメンテしているということです。ちなみに、国土辺りの医師数は、アメリカやカナダみたいに何もない広大な土地がある国なんかとの比較にどのくらい意味があるか分からないのですが、どうなんでしょうか。
もうひとつ、医師の業務は多様化しています。ご指摘の産婦人科医ですが、やはり足りないです。例えば、昔だったら必要なかった(というか必要だったのにはしょっていた)説明の時間などは単に医師数の推移を見ているだけでは分かりません。現在、産婦人科医は女性のパーセンテージが上がっています。結婚や育児などで昔の男性産婦人科医と同じ労働時間を彼女たちに強いるのは現実的ではありません。当直をしやすい若手医師の減少もあります。などなど。というわけで、やはり数は足りないのです。
http://osaka-hk.org/sankahoukai/sankahoukai03.pdf
診療報酬などについて問題が多いことは、ご指摘の通りかと思います。
一つの数字のみで全てを語るのは危険というご意見には全く賛成です。複数であっても数字のみで全てを語るのもやはり危険でしょう(数字なしで語るのはもっと危険ですが)。藻谷さんへの批判でおっしゃったように、医療を語るにはその「バックボーン」の理解が必要なのだと僕は思うのです。
神戸大学病院感染症内科教授 岩田健太郎
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。