日本には感染症関係の学会がうじゃうじゃある。地方会もたくさんある。しょっちゅう学会やっている。ちまちました会がたくさん存在するので、なかなか盛り上がらない。
プライマリ・ケア関連の学会が統一した。感染症業界も世界的にはとても貧弱なのだから、バラバラにやっていないで統一したらよいと思う。あのうっとうしい専門医システムも統一すべきだ。僕は前から主張しているが、ICD、感染症学会専門医、化療学会抗菌薬なんとか、、指導医みたいなシステムがバラバラにあってバラバラに更新するのは経済効率が悪すぎる。英検みたいに階級制度にして統一すればよいのだ。感染症だから、クラスA、クラスBとかにしてもよい(このくらいのジョークは分かるでしょ)。
話はずれるが、学会発表の時に学会員以外は発表禁止、という狭量さも止めて欲しい。これは家庭医両学会もそうだった。質を担保したければピュアにアブストラクトだけで吟味すればよいのだ。だいたい、会員だからというののどこに質の担保があるというのだ。「内部の意見しか聞きたくありません」という狭量な態度は、新しい地平を追い求める学問の徒から一番外れた態度だ。外国からも参加者を募って、もっともっと活気のある学術集会にすればよい。中国もシンガポールも、多くの国がそうやっている。
日本がだめだ、といっているのではない。逆である。日本もけっこうちゃんとしているのだから、ちゃんとそれを外部にも示さないと、という意味である。外部に開けていない、閉じたサロンを作ってはいけない。
感染症の学会の歴史は長い。なにしろ昔は病気と言えば感染症と相場が決まっていたのだから。だから、伝統ある学会の名前を残して、、みたいな意見もあるかもしれない。
でも、ここらで勇気を持ってまとまったほうがよいだろう。大丈夫、歴史の長い政党だって銀行だって合併できるし、サンヨーも消えた。これらにくらべたら学会なんて小さいものだ。今更学会長なんてやってもしんどいだけで、さしたる名誉でもないしね。
夕暮れのこない日の出はない。滅びのない帝国もない(アメリカも、いずれ滅びるのが歴史的な必定だ)。各自の小さなエゴを捨てて、もっと大きな世界観で貧弱なこの業界を、それでもしかし最近勃興しつつあるこの業界を立て直すのだ。なーんて、学会に一番興味のないアウトサイダーの僕が言っても説得力ないけれど。
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