CBTは難しいし、素人が手を出す危険性もあるので、ちょっと勉強したあとは手が出せないでいました。しかし、そうも言っていられない部分も出てきたので、どこまで実践可能か模索中です。まずは患者さん本人にやってもらうのがいいかな、と。
これは面白かったです。なによりもCBTは魔法ではない、と最初から言い切っているのが潔い。まず失敗しよう、という提言も納得のいくものでした。診察室において、必要な患者さんに貸してみたいと思います。
こっちのほうがたぶん「正当」なCBTなのでしょうが、ちょっとなあ、という感じです。原題は、Overcoming low self-esteemなのですが、self-esteemが至上の価値、という英米の世界観が前提にあって、そこが揺るがない絶対正義になっているのは気になります。春日武彦さんがおっしゃるように、精神科疾患は国家・文化によって恣意的に規定され、切り取られている部分があるでしょうし、、、、、、「非常に厳密な科学的テストにかけられてきた信頼できる療法」みたいなオールマイティー性を謳う言説も気になります。ちょっとコーチング・NLPに通じるところもありますねえ。いけなくはないんですが。
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