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2020/06/13

コメント

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> これがすべてコロナのせい、というのは議論をすっ飛ばしすぎである。かといって「これはコロナとは無関係である」と断じてしまうほどの根拠もここにはまだない。当然、吟味検討は必要であり、「気にすることはない」はずがない。

その通りだと思います。
しかし、そんな緻密で手間のかかる注意深さを要求されることを社会の大多数の人が当然に行われることを期待するのは幻想です。
知性のある人すら恐怖に囚われればヒステリーを起こします。
そこから貴殿がいうところの「官僚の言い抜け」が必要になります。
私は別段、いい抜けだとは思いません。
なぜなら注意深く読めば分かることですし、事実に反しているとまでは言えないのですから。

「事実は事実」だとしても事実を表現するには無数の方法があり、事実のどの側面に重点を置くかにも無数の組み合わせがあります。
そしてその中のどれを選択するかによって、社会への影響は異なります。
そしてその選択の結果に責任を持つのが政治であり、高度の技巧を要する営みなのです。

自分好みの「事実」の表現のしかたしか気に入らない、事実そのままではない、というのは子供っぽいわがままですらあります。

感染症研究所のウェブサイトにはグラフも載っています。ピンク色の閾値を超えた分の事が超過死亡数ですから、2019-2020年シーズンにも超過死亡は生じています。また、ブルーの四角が実際の死亡者数ですから、過去3シーズンよりも、やや少ない傾向にある事がはっきりと読み取れます。言葉による印象操作とは思えません。
コロナに依る死亡者がいる事は事実ですから、インフルエンザに依る死亡者が、例年より減少している事が推察されます。また、コロナ治療の為に各病院が混乱しており、コロナ以外の患者への治療が十分に行えなかった可能性があります。手術の予定を先延ばしにしたような例もあると聞きます。4月の全死亡者数が、昨年を超えた事実には、そういった事情も含まれるかと、想像します。
したがって、感染症研究所のウェブサイトのQ&Aの下の部分では「本事業で新型コロナウイルス感染症による超過死亡への影響を評価することはできません。」とのコメントがある事も、参照する必要があろうかと思います。
私の感触としては、岩田先生の文章の方に、むしろ印象操作の気配が強く感じとれます。

超過について、
今年もインフルエンザは2月くらいまで流行しました。
https://www.mhlw.go.jp/content/000620714.pdf

上が全国の流行なので迅速把握も全国に近そうな 21大都市で見ると
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-m/2112-idsc/jinsoku/1847-flu-jinsoku-2.html

超過は一月までということで、普通に見えます。

東京単独のインフル流行を示す情報を知らないので、東京の超過については全く分かりません。


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