敗血症性ショックに陥った際、
治療開始までにかかった時間がどれだけ予後に影響するのか
XX敗血症性ショックに陥り、XXX敗血症性ショックの治療と時間との相関について調べた。
患者が敗血症になっていると認識してから、3時間以内に達成されるべき項目がある。3時間以内に①乳酸地測定 ②抗菌薬投与前に血液培養採取 ③広域抗菌薬の投与 ④低血圧、乳酸値≧4mmol/L(=36mg/dl)に対して、30ml/kg晶質液を投与
今回は「何を迅速に行うことで、院内死亡率が改善するか」という疑問と、「抗菌薬/輸液を早期に投与したほうが良いのか、早期に投与しても予後や死亡率は変わらないのだろうか」という疑問に焦点の当てた論文において議論されていることをまとめてみる。
結果
3時間バンドルの完遂に時間が1時間遅れるごとに4%死亡率が増加する。*図A
抗菌薬投与が1時間遅れるごとに4%死亡率が増加する。*図B
最初の輸液ボーラス投与完遂までの時間と院内死亡率には、関連を認めない。*図C
血液培養をとるまでの時間と院内死亡率には関連あり(OR 1.04/hr; 95%CI 1.02 to 1.06 p<0.001)
乳酸値を図るまでの時間と死亡率に関連あり(OR 1.04/hr; 95%CI 1.02 to 1.06 p<0.001)
図A 図B 図C
結論
3時間バンドルを完了するのに時間がかかることと、広域抗菌薬投与に時間がかかることは、院内死亡率上昇に関連があり、初回静脈内輸液を完了するのにかかる時間と院内死亡率に相関はない
参考文献
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1703058
http://www.marianna-u.ac.jp/dbps_data/_material_/ikyoku/20170711Tsushima.pdf
以前、ネトウヨ発言で叩かれていたようですね。
そんなあなたにこの言葉をお送りいたします。
「25歳までに左翼に傾倒しない者は情熱が足りない。
35歳を過ぎて左翼に傾倒している者は知能が足りない」
ウィンストン=チャーチル 元 英国首相
クルーズ船に関する指摘で、事実無根の捏造情報を流布したことを
同業他者に指摘されたのにもかかわらず、それを無視して自分のケツをキチンと拭いていない輩は、
知能が足りているのか足りていないのか? ぜひご教示いただければと思います。
投稿情報: 黒木拓郎 | 2020/03/05 14:29