倫理・コミュニケーション・ストラテジー テスト 2016年度
文責 岩田健太郎
本年度から「倫理・コミュニケーション」に「ストラテジー」という観点を加えます。
以下の問題から3問好きなものを選んで解答してください。問題をよく読んで出題の意図を理解して解答すること。字数制限はありませんが、長く書いたからといって加点はしません。
- 自科のエイズ患者が急性腹症になったが、外科医は手術を拒んでいる。「エイズ患者のオペはしたことがない」というのが彼の言い分だ。どうすべきか。
- 肺炎球菌による肺炎患者の主治医に初期治療のカルバペネム、バンコマイシン治療からのde-escalationを提案したところ、「うちの患者は易感染性なのでこのまま広域抗菌薬を続けたい。これは科学や理屈じゃないんです」と反対された。どう対応すべきか。
- 勉強しない上級医(自分より年上の医師)はなぜそうなのか、分析し、対応策を示せ。本問は、あなたがその病院の感染対策責任者であると仮定して答えよ。
- HIV陽性患者が外来に来ている。彼はあなたが勤務する医療機関で勤務しているある外科系診療科の医師である。彼は自分が手術などの仕事をしていて大丈夫かあなたに聞く。HIV感染のことは上司にも同僚にも伝えていない。あなたは主治医としてどうすべきか。
- 3年目の研修医が、年長の看護師にタメ口をきいているのを発見した。彼はあなたの科以外の診療科をローテートしている。どうすべきか。
- 医療安全のレクチャーによると、医師のインシデント報告率が低いという。「もっとインシデントを上げてください」と医療安全担当者は説明した。このレクチャーの問題点をまとめ、対案を提示せよ。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。