ジカウイルスってなんだっけ その2
感染管理ナース(ICN)は世界で起きている感染症の最新情報を把握し、最先端の研究を理解しなくてはなりません。それが病院で一番感染症のことを「わかっている」ICNの義務なんです。
英語ができなければ論文が読めません。世の中の論文はほとんど英語でできているんです。
論文が読めなければ先行研究を把握できません。先行研究を把握できずに研究はできません。論文を読まずに、環◯感染学会で発表なんて(本当は)しちゃいけないんです。マジですよ。
前回は、
Zika virus disease (Zika) is a disease caused by the Zika virus
というところをやりました。
この文章はまだ終わりません。コンマがついて文章が続きます。
, which is spread to people primarily through the bite of an infected Aedes species mosquito.
コンマとwhich(, which)があると、前の言葉をさらに説明します。
つまり、
という意味でもあるし、まあもっと砕けていうと
ていうか~
みたいな感じです。長い文章にビビらず、「ていうか〜」とゆる~く付き合ってあげるのが肝心です。ジカウイルス病はジカウイルスが起こす病気ですよ、じゃほとんど説明になっていないので、も少し言い足しときましょうや。英語はこうやって
, which
をつけて、説明を追加していきます。このリズムにも慣れましょう。英語はリズムです。なに?自分はリズム感ゼロですって?まあ、イワタのリズム感もかなり怪しくてダンスとかはまず無理なので、ほどほどのリズムで大丈夫です。
, which
で、ウイルスの説明をも少しすると、
(Zika virus) is spread to people through the bite of mosquito
となります。間にいくつか単語がありましたが、それはとりあえず省略。
is spread to+なになに
は「なになにに広がっていく」という意味です。spreadは広げるという他動詞でもあり、広がるという自動詞でもありますが、ここのspreadは過去分詞のspreadです。Spreadって過去形も過去分詞形もおんなじ形なんですね。
え~?いみわからん?
大丈夫、英語はゆっくりやれば絶対分かります。
自動詞は 自分がどうなる、という動詞です。「広がる」とか。
他動詞は 誰か(なにか)をどうする、という動詞です。「広げる」とか。
過去形は、過去の形でした。ここは省略。
過去分詞は、現在分詞と組にして覚えましょう。現在分詞は
アイエヌジー(ing)でした。doingとか、goingとか、愛して~る~、、、それは違う。
過去分詞は「された」という受け身をとるのでした。現在分詞は能動的、過去分詞は受け身。「された」って何を?とかせんさくはしない。
is spread
で広げられた、と受け身形になるのです。
で、
to people
人々に(広げられた)
through the bite of mosquito
蚊に刺されて
ということです。biteは「咬むこと」という名詞。蚊なんだから「刺される」んじゃないの?と思ってはいけません。英語圏では蚊は「咬む(bite)」なんです。スープを「eat(食べる)」のといっしょ。価値観の違いです。
mosquitoはお尻にoがつく変わった名詞で蚊のことです。スペイン語が語源で、「小さなハエ」という意味なんですって。
さ、もいっかい。
, which is spread to people( primarily) through the bite of (an infected Aedes species) mosquito.
(ジカウイルスは)広げられる
人々に
蚊が刺すことで
ということでした。ジカって蚊でうつるんや、ってことです。
英語は難しくありません。少しずつ学んでいきましょう。
今日のポイント
・, whichは「ていうか〜」
・is spreadは受け身形
・mosquitoはもとスペイン語で「小さなハエ」(ネタができましたね!)
・「蚊に刺されること」をmosquito biteという
今日学んだ単語:which, spread, mosquito, bite
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