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2014/06/10

コメント

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コメントありがとうございます。ご指摘の通りで、この問題はケースバイケースです。もっというと、検査前確率がどのくらいか、リスクと利益はバランスがとれているかで、穿刺をするか、回避するかを決めます。

しがない放射線科医をしているものです。直接治療に関わることは少ないのですが、普段から先生のご本で色々勉強をさせていただいております。
今回、化膿性関節炎における関節穿刺の適応について質問させていただきたく、コメントさせていただきました。

先日、MRIで化膿性関節炎を疑い関節穿刺を推奨したところ、整形外科医より穿刺経路に蜂窩織炎が疑われるので穿刺適応外と判断された症例を経験いたしました(確かに穿刺経路に軟部組織炎症を疑う画像上の変化がありました)。
関節穿刺の禁忌として、一般的に穿刺経路の感染症があることは小生も把握しております。
ただ、化膿性関節炎が画像上周囲の筋炎や蜂窩織炎を伴っている確率は非常に高い印象で(Skeltal Radiol(2012)41:1509-1516など)、穿刺経路に炎症が疑われるため穿刺できないのであれば、穿刺前に画像検査にまわってきた場合多くの症例で「穿刺は非推奨」とコメントしなくてはならないと思った次第です。
個人的に色々調べてみたのですが、穿刺経路の炎症を伴う化膿性関節炎疑いに対する関節穿刺の是非についての記載はほとんどなく、先生のご意見を伺わせていただければと思い、コメントさせていただきたました。

また、画像検査なしに関節穿刺を行っている場合、存在する軟部組織感染症に気づかず穿刺しまってるケースも比較的多く存在するのではと思いますが(USでは分からずMRIではわかるような症例など)、そのこと自体が診断や治療に実際に大きな影響を来すものなのでしょうか。

実際にはケースバイケースかと思いますが、お時間あるときにお答えいただけますと、幸いです。

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