驚くべき本書。ドーマク以来の驚きです。医療者は絶対必読(表現間違ってますけど、そういう大げさな気分)!
ドレフェス事件、ジョン・スチュアート・ミル、カール・ピアソン、フィッシャー、ユーボートとエニグマ、そしてチューリング、、、、イアン・フレミング! サヴェッジとコーンフィールド。たばこと肺がんの因果関係。キンゼイ・レポート!著者判別、選挙速報、マルコフ連鎖モンテカルロ法、スパムフィルタ、電子翻訳。なんという驚きのつながりでしょう。それにしても、フィッシャーってタバコ会社のコンサルタント・フィーをもらってたんですね。あと、フィッシャーの仮説に従えば、原発事故は起こりようがなかった、、、、
「科学」やオーソリティーが後ろ向きにみるといかに根拠薄弱なものかが、ベイズ論争でよく理解できますよ。あと、本書を読むと、エキスパート・オピニオンを下位概念とするエビデンスのヒエラルキーがいかに陳腐なものかも分かります(これは前からずっと繰り返し言ってること)。それこそが、まさにベイズの事前確率なのだから。
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