関西テレビの取材を受けた。夕刻のニュースで使う(かも)らしい。通常、新聞/テレビ/雑誌の取材は原則お断りしているのだが、今回は故あってお引き受けした。
ワクチンについての取材である。大なり小なりの編集はあると思うので、真意が伝わらないときの保険のために(保険になんのかな?)この文章を書いている。
今回の件についてどう思うか、と聞かれる。とにかく当事者にとっては大変痛ましいことであるので、こころからお悔やみ申し上げる。
Qどういうことなんでしょう。
Aわかりません。
Q心臓に基礎疾患があるひとが2人いますが?関係あるんでしょうか?
A分かりません。心臓に疾患があることと予防接種に積極的な関連を見いだすことは僕には難しいです。
Qロット番号が同じものが2人いますが?
Aこれも数字が少なすぎて何も言えません。
Q海外での実績は?
A例えばアメリカではhibは80年代から、プレベナーも10年以上の実績があります。
Q同時接種をどう思うか?
A今の知識だと、同時接種を打ったことでことさらに別々に打つよりいけない、ということはないと思います。
Q 厚労省の対応をどう思うか?
A 妥当だったと思います。4人の子どもが亡くなっているが、他にも亡くなっている子どもがいないか、予防接種と死亡の関連性など(予防接種を打った後亡くなったのか、予防接種を打ったがゆえに亡くなったのか?)、検討すべき点はあると思う。だから、一時見合わせをして情報収集するのはよいことだと思う。
Q このような事例があると、保護者は萎縮して予防接種を打たなくなるのでは?
A 僕はそうは思わない。昭和の時代に比べて、僕らの世代はより成熟している。メディアなどの情報の断片からパニックになり、思考停止、、となるのではなく、いろいろな情報、リスクと利益のバランスを見ることが、僕らやその下の世代では少しずつできるようになってきている。今回の報道でもパニックになったり思考停止になるのではなく、どこぞの政治家のようにキレて投げ出してしまうのでもなく、落ち着いて腰を据えておけばよい。1週間前に予防接種を打ったお子さんのことで心配する必要はないと思う。これから打つ人も、すこし間隔がひらいても大丈夫なので、明日の会議までじっくり待てばよい。とにかく、今慌てることは何一つない。
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