出版社から献本いただきました。感謝します。
僕がUSMLEステップ1を受験したのは5年生の夏のことである。「基礎医学の総おさらい」をしたかったのである。断片的に授業を受け、実習をし、試験を受けていた解剖学、生理学、生化学、病理学、微生物学などがうまく有機的につながらない。つながっているはずなのに。名前は忘れちゃったけど、ステップ1対策用の分厚い参考書を買い込み、総合的に学ぶネタとして僕はUSMLEを勉強したのでした(あのころは、First Aidの存在も知らなかった)。アメリカにいくという希望も(当時は)なく、こんな変な理由でステップ1を受験したのは世界広しといえども、そうはいないんじゃないだろうか。いずれにしても、僕は横断的に、「総合的に」学ぶのが学びの姿勢として好んでいる。それは今に至るまでそうである。
もし、今の医学生にも僕のような嗜好をもつ希有な(変な)人がいたとしたら、以下の本はお奨めだ。両者とも症例からアプローチして総合的な学的知識を横断的に勉強させる。3から6年生あたりまでにお奨めだが、野心ある1年生がトライしてもよいだろう。研修医以上でこれを読むのはちょっとまどろっこしいかもしれない。
ターゲット・オーディエンスはとても大切である。本書が役に立つ人と、そうでない人がいるだろう。しかし、横断的に総合的に呼吸器と感染症を学びたいのであれば、両者は極めてそのニーズにフィットした本だと僕は思う。
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