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2011/02/16

コメント

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すばらしい臨床医でありながら、基礎医学の大切さもしっかりと理解されている。
そんな岩田先生に、是非、読んでいただきたいのが、森博嗣「喜嶋先生の静かな世界」
純粋な、「研究の美しさ」が、結晶となって輝いていて本当に傑作だと思います。

岩田先生

いつも興味深くブログを拝見しております。私は、臨床医9年目にして基礎を始めた者です。
基礎医学の深遠さに関する先生のご意見は、私も強く同感するところです。臨床医としても未熟な自分が基礎を始めるのはいかがなものか、と思うときもあります。
しかし、日本は非常にレベルの高い基礎のデータがあっても臨床に結びつかなかった歴史があり(別にそれだから悪いということもないのですが、そういう側面があることは事実です)、基礎データをうまく臨床へトランスレーションしていくためには、基礎と臨床双方をある程度、知っている人間が必要だと思います。また、この役割は、医師にしかできず、残念ながらPhDには難しいと思います(臨床を経験することができないから)。実際に、私もまだ半年ですが、基礎と臨床側のコミュニケーションがうまくいくことはもちろん、お互いの足りない部分を少しずつ(相手が何がわからないのかがわかるようになる)補填することで、全体として、共同研究が進みました。
つまり、私自身のキャリア、技能の向上には、双方をやることは決して良くないのかもしれませんが、私のような人間が橋渡しをすることで、一つでも創薬なり、世の中に還元できるのであれば、それは素晴らしいと思っています。
現代のゲノム医療・個別化医療の時代で、自分ひとりで成し遂げられることは、極めて少ないのではないか、と思う今日この頃です。

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