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2010/11/25

コメント

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岩田先生 こんにちは。

大変失礼と思いつつ、先生が死(死に方)について、そこまで深く考えていらっしゃるとは思いませんでした。

小学生で祖父を自宅でみとりましたが。そのときは、それが普通だと思っていました。実はそれは主流ではないということに、医者になってから気づかされました。そして、私は「人の死」を客観的にみれるほど、クールにはなりきれないということにも気づかされました。現在の科を選択した理由の一つです。

褥瘡訪問診療などから、在宅医療が一番自分の性格にあっていると思いつつも、転勤を余儀なくされる身では家族をも交えたディープな診療も中途半端になってしまい、もどかしいときがあります。

そして、advance directiveのお話。
かつて、数週間前から頭部のぶつぶつに気づき、増大増数するため受診した15才の男性がいます。皮膚生検で、悪性度の高いリンパ腫との結果でした。

「ニキビのようなものができて」とおっしゃっていたお母さんと受験を控えて猛勉強中の本人。

縦隔にも腫瘤があり、気管支を圧迫し、それによる呼吸状態の悪化で、転院してしまいましたが、もしも、私が告知する立場であったとしたら、どうしていただろうと、悩みます。

本人・家族と病との戦いは、告知された後から始まるのですが、それを受け止め、一緒に戦えるだけの、気力体力が私にはあっただろうか。と、悩みます。

先生は、そこを悩まないくらいの哲学をもっていらっしゃると思いますが、私はまだまだ、まだまだ未熟者です。

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