集中という雑誌がある。これがかなりおもしろい。ほとんどタブーとされてきた医療界の内情を赤裸々に取材し、独自の視点で切っている。ウェブサイトには病院経営者のための、と銘打っているが、すべての医療関係者にとってとても有益な情報源だと思う。
正直、こういう領域は好悪の両感情が混在する。僕の感情としてはポリティクスは好きではない。自身、大学の職員としてそういうものには心底辟易している。とはいえ、こういう世界観で動いている人が、ときにはそういう世界観「だけで」動く人が多いこともまた事実で、このダークワールドを知らんぷりにするわけにもいかない。知らんぷりをしていても、例のアシネトバクターやドラッグラグやインフルエンザや諸々の問題も闇の中だ。
記事の内容は実にオリジナルで、製薬メーカーや厚労省への鋭い突っ込みもマスメディアの比ではない。それだけに記事の妥当性には十分な検証が必要なのだが、署名記事でなく、匿名なのが気になる。
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