一言で感染症といっても、看護、検査、治療など様々なセクションがそれぞれの職域で感染対策をしている。しかし、すべてのセクションがお互いに密にコミュニケーションをとり、信頼関係を保ち、情報共有をし、協力し、そして同じ方向を向いて動かなければどんなに各セクションのエキスパティースが高くてもうまくいかない。
残念ながら日本の大学病院は一般的にセクショナリズムが強く、このような基本的な部分がうまくいっていないことが少なくない。
ある大学病院では優秀な准教授を嫌った教授が、「あいつの診療には一切協力するな」と他の部下に命令して、診療や感染対策妨害をしている。
ある大学病院では感染症の専門家に対して検査室が立ち入り禁止令を出している。これでは耐性菌が分離されても対策がとれるわけがない。
念のため、うち(神戸)のことじゃありませんよ。もちろん、僕のことでもないです。
こんな幼稚園児みたいな愚かなことを本当に大学病院でやっているの?と思うでしょう。
大学病院の職員は、自分が誰のために働いているのかを真剣に問い直す必要がある。それはもちろん病院のためであり、患者のためである。自分や自分のセクションのことばかり考え、他のセクションに非協力的だったり、ましてや妨害活動を行うような輩は、大学病院から即刻立ち去るべきなのである。そういう人は、どんなに知識があろうと学問的な業績があろうと、感染症に(そして臨床に)携わる資格がない。
いいか!戦とはそういうものだ!人を守ってこそ自分も守れる!
己のことばかり考える奴は己をも滅ぼす奴だ!!(「七人の侍」より)
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