今、勉強しながらBGMにスカパーの日本対オランダを流している。
まるで違う世界だ。
4年前のオーストラリア、クロアチア、ブラジルの試合はとても二度と繰り返して見たくなるような試合ではなかった。くやしくて、みじめで。実際あれから見てないし。みじめ。この言葉が2006年を集約している。昨日の試合はもう一度見直してもよいものだった。良い負け方ってあるのだ。
いま、結果の分かっている段階で冷静に見直しても日本はよくファイトしている。日本の持てる武器を最大限に活かし、一人一人が何をやらなければならないかを理解している。チームとして機能している。オランダは結構イライラしていたな。すくなくとも、イメージしていたゲームは出来なかったはずだ。僕は先に、オランダには負けても良いがぼこぼこにされては困る、と書いた。これで日本をなめてかかるチームはもういないはずだ。
事前に問題山積みだったことが、けちょんけちょんに非難されたことが、ここにきてチームをよくしている。不思議なことだ。アルゼンチンと日本がちょうどこれに当たる。逆に期待されたパフォーマンスが全然出来ていないチームもある。イングランドみたいに。もちろん、まだ一次リーグなので、ここからだんだんパフォーマンスを上げていくのかもしれないが(イタリア人監督だし)。あまり最初から飛ばすところっと負けてしまうことも多い。アルゼンチンはとても期待しているのだが、毎回最初はパフォーマンスよいだけにどうだろう。
チームがひとつになっていないといいゲームは出来ない。当たり前のことなのに、このクラスなのに、それができないカメルーンとフランス。人間とは不思議なものだ。
チームとかリーダーシップ、コミュニケーションをテーマに最近お話することが多いが、ワールドカップ一つ見ていても、定型的なチーム作り、定型的なリーダー、定型的なコミュニケーションなんてありえない。何が災いし、何が幸いするかは後付で説明は出来るが、予定して物語を作ることは出来ない。伝説のチームも名監督も、偶然の積み重ねがそうなっちゃった的な要素も大きい。20世紀最大の監督といわれるミケルスだって、「あの」伝説の74年のチームを率いたのは、その年になってからだった。ほんと、できちゃったチームなのだ。
オシムはしかし相変わらず的確なコメントだ。守備はよい。攻撃は物足りない。だが、今のままでやるべきだ。、、、だそうです。あとは幸運の女神がちょっとほほえんでくれれば。
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