分かりにくいレヴィナスとラカンを、そのわからなさそのものがもたらしている効果から切り出しています。大抵、本は読み進めるとだれてくるものですが、この本は先に進めば進むほどエキサイティングな展開になっており、その点は内田作品群でも出色の出来だと思いました。
うーん、消化不良な感じが、、、、些細な引用と議論の積み重ねをしていたのに、いきなり逆ギレされてちゃぶ台をひっくり返された感じ、、、、かな。
こちらは非常にエキサイティングな本でした。前にも一回読んでいたのですが、もう一度読み直すと気がつくところがたくさんありました。卑近な下世話な例ばかりなのに、心を打つのが不思議。
ザ・マインドマップ 超入門
マインドマップそのものは面白いし、グラム染色による細菌の分類などはこれでいけるかな、と前から思っていました。ただ、「正当性」を主張し出すとどうかなあ、と言う感じです。科学的な理論に裏付けられた、というまるで「NASAで開発されたお絵かき帳」みたいです。そして、オールマイティー性、ルール通りにやらねば「本物」authenticと認めない狭量さ。「正しい鉛筆の使い方」を講釈されても、、、
すくなくとも、マインドマップのお陰でコミュニケーションがうまくいったりはしないだろうなあ、、、二項対立は質の高いコミュニケーションから一番遠いものですし、「大文字の他者」もいないしねえ、、、、
コメント
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