四月も中盤戦です。年度初めのスタートダッシュ。良いスタートを切れた人もいるでしょう。飛ばしすぎてお疲れの方もおいでかもしれません。自分の思うがままにならず、苦痛と苦悩にあえいでいる人もいるでしょう。まるで、世界中があなたの敵になって総攻撃を受けている、不当な仕打ちを受けている、と感じている人もいるかもしれません。こういうときは、なんで僕「だけ」が?と閉じたループに引きこもってしまいがちです。
僕も月曜の朝からひきこもりモードで、世界の不幸を全部一手に引き受けたかのような幻想を感じてどんよりの通勤です。外はこんなに気持ちのいい朝なのに。もちろん、幻想は幻想に過ぎず、世界は僕とは全く無関係に流れていっているのですが、、、、そうしたら。
なんと、うちの職員さんが、僕のオフィスを密かに大改装してくれていました。これで気持ちが救われました。明けない夜明けはなく、救いのない苦悩もないのでした。ちゃんと帳尻が合うようになっています。必ずあなたを気遣ってくれる存在は、いるのでした。
冷たく厳しい北風こそが、気骨ある勇敢なバイキングを育ててくれる、、、苦しいときが、自分の成長のありがたい機会である。まあ、お題目なのでそのように心から思うのは本当は大変なのですが、そんな風に感じられたらなあ、と思います。僕の外来に来る人は(なにしろ病院ですから)皆多かれ少なかれ、何らかの苦悩と苦痛を感じておいでになっています。ハッピーハッピーな外来なんて、産科外来(の一部)など例外的な存在です。みんな、苦痛と苦悩を乗り越えて、、、と言わないまでも、うまくやり過ごして、帳尻の合うその日を期待して待てるようになればいいのになあ、と思います。
しんどいときは、心を鼓舞するような元気なモードを求めることもあれば、自分の気分にあったどんよりなモードを渇望することもあるでしょう。これも一種のペーシング。僕は後者ですねえ。こんなときにお奨めな一冊。「悲しい本」です。
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