青木洋介先生に招かれ、佐賀に来ています。
昔は「対談」というジャンルをあまり好ましく思っていませんでした。仲良し意見の合う同士がしゃんしゃんで話し合ってもなあ、と思っていたのです。しかし、ダイアログの中には書き言葉にはない面白みがあること、感染症近代史を調べる上で、過去の学術誌の対談が意外に役に立つことなど、最近はすっかり対談を見直しています。読みやすいしね。
前作の翻訳夜話は、何年も前に一所懸命に読みました。今回はそのときほどの感動は得られなかったですが、村上春樹の翻訳に対する心掛けやこだわりは伝わります。柴田元幸のCall me Holdenがとても面白かったのが、お得感を増しています。
内田樹と三砂ちづるの対談本。従来の価値の揺さぶりという意味では面白かったが、お互いが言いたいことを言い合っているので対談としてはやや噛み合っていないかも。
私の好きな春日武彦と内田樹の対談。が、ゆえにすでに知っている内容が多すぎて、得られる新情報はなかったのが、皮肉。
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