20世紀前半に重症感染症の行く末を劇的に変えたのが抗菌薬です。当時の医療者は、それはたまげたことでしょう。
ところが、その抗菌薬のなかった時代に逆戻り、という事態が現実に起きています。私個人も抗菌薬がアウトの緑膿菌で患者さんが絶命するに至り、強い無力感に歯がみしたことがあるので、私にとって、これはとてもリアルな問題です。
感染症対策の歴史を俯瞰する作業を今行っています。人間は歴史に学ぶことが出来るか。あるいはバーナード・ショウ(だっけ)が言ったように、人間とは歴史から何も学ばない、ということを歴史が教えているのか。まあ、我が身の愚かさを鑑みるに、後者の可能性の方が確かに高いかなあ、、、、なんて思いますが。
というわけで、NEJMの特集をご覧あれ。
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