大野博司先生が長年企画されているIDATENセミナー。3月のウインターセミナーはなんと神戸大学で開催されます(残念ながら応募締め切り済みです)。
私の担当は耐性菌感染症なので、年末年始に教材を作っていました(2ヶ月の法則です)。以下に、参考文献をお示しします。
私は微生物学や臨床検査学の素人なので、この辺は知識の足りないところでした。一から勉強しなおしました。
とくに、長年私にとってよく理解できていなかったのがESBLでした。どうも分かったようで分からない、、、というもどかしい状態が何年も続いており、単なる現象の理解に留まっていたのですが、Patersonらの論文を精読して、その謎が一気に氷解しました。分からない部分と分かる部分の分水嶺を明確にすることが「分かる」ことなのだ、とソクラテスの教えが身にしみた次第です。
たった20分のレクチャーなので、いかにキモの部分だけうまく抽出できるか、あと2ヶ月チューニングしていこうと思います。長いレクチャーより短いレクチャーの方が圧倒的に難しいですね。
古川恵一 耐性菌感染症の治療 In 社団法人日本化学療法学会 抗菌薬適正使用生涯教育テキスト 2008 p178-193
舘田一博 臨床的に重要な耐性菌 抗菌薬耐性メカニズムを含めて In 社団法人日本化学療法学会 抗菌薬適正使用生涯教育テキスト 2008 p12-29
青木眞 レジデントのための感染症診療マニュアル第二版 医学書院 2007
β-ラクタマーゼについて 日本ベクトン・ディッキンソン(BD)
http://www.bdj.co.jp/micro/articles/1f3pro00000rwf1f.html
Jacoby GA et al. The new beta-lactamases N Engl J Med 2005;352:380-91.
Paterson DL and Bonomo RA. Extended-Spectrum β--Lactamases: a Clinical Update. CLINICAL MICROBIOLOGY REVIEWS, Oct. 2005, p. 657–686
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