神戸大学感染症内科では、3ヶ月程度の短期感染症研修を提供しています。感染症診療のキモである病歴聴取、診察、診断、治療のプロセスを軸に、感染症とその周辺にあるものを学んでいただくプログラムです。周辺とは、コミュニケーション・スキル、ネゴシエーション・スキル、タイムマネジメント、プロフェッショナリズム教育などを含みます。対象は3年目かそれ以上の医師です。また、これとは別に数日の見学もウェルカムですので、気軽にお声がけください。
対象;3年目かそれ以上の医師
期間;2009年5月以降、原則3ヶ月だが、融通は可能。ただし、1ヶ月以下だと「難しかった」で終わってしまう可能性が高いので、最低でも1ヶ月はいらっしゃることをお奨めします。
人数;原則一時にひとりとしていますが、これも相談可能です。ご希望が多い場合はしばらくお待ちいただくことになります。
選抜方法;原則先着順です。
給与;ありません。当方からは無給となります。ただし、島根大学、鳥取大学、兵庫医科大学の後期研修プログラムに参加されている方は、連携プログラムを組んで応募していただければ給与、住居、交通費の補助が出ます。詳しくは所属する大学の臨床研修センターにお問い合せください。また、その他の施設も同様の連携プログラムを持っている可能性があるので、臨床研修センターなどに相談するのがよいと思います。
費用;月額6300円を「研修登録医」費用として支払わなければなりません。住居は提供できません。アパートは今は値下がりしていて、贅沢を言わなければ3万円程度で借りることが出来ます。家具、白物家電、テレビ、インターネットつきのウィークリーマンションだと大体ワンルームで月10万円程度が相場だと思います。
内容;神戸大学総合診療部回診参加、コンサルテーション業務参加(診察、カルテ記載なども可能)、各種レクチャーなどの教育活動に参加 週一回のジャーナルクラブ、週一回のハリソン輪読会など。月曜から金曜まで。ほぼ毎日数例の新規コンサルトがあり、フォロー患者は20−50人くらいをチームで見ます。結構忙しいと思いますが、睡眠や休養がとれないほどではありませんし、週末はしっかりオフをとれます。ただし、スプーンフィーディングを期待される方はがっかりすると思います。問題意識を持ち、明確な目的・目標を持って自律的に学習される方を期待しています。
勉強できる感染症;多くは肺炎、尿路感染、カテーテル関連感染などコモンなものを担当しますが、そこはある程度都会の大学病院なので珍しい感染症もしばしば経験できます。結核、HIV、輸入感染症なども定期的に体験することが常です。ただ、大切なのは「どの」感染症を見るかではなく、「どのように」見るかだと思いますから、ここは本質から外れているかもしれません。
研修中のバイトなど;相談可能です。
学会発表、論文執筆;相談可能です。
研究;臨床研究ならできます。感染症系の基礎教室はたくさんあるので、基礎研究をご希望の方は紹介します。
外来実習;診療はちょっと難しいですが、見学は可能です。感染症外来は週3回あり、HIV、結核、旅行外来(出国前コンサルテーション、帰国後健康管理)、予防接種、寄生虫感染症の相談、STD相談などを行っています。月曜午前に岩田が総合診療外来を行っており、ここでも感染症の診療はやっています。
アフターケア;研修終了後も感染症に関する、あるいはその他の相談にいつでも応じます。研修参加者はいろいろ人脈、交流が広がり、良いことが多いと思います。また、類似の短期研修を修了ののち、感染症教育プログラムを立ち上げたり、米国に留学したり、本式の感染症後期研修に参加する方も多く、キャリアパスの最初のステップとしても有用だと思います、。
必要書類;参加ご希望の方は、まずメールでお問い合せください。履歴書、推薦状などが必要になります。推薦状は重要視しているので、よくご存じの方に作ってもらってください。推薦状を本人が閲覧するかどうかは、各自の自由とします。
ご連絡は、kiwataアットマークmed.kobe-u.ac.jpまで
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