S「ついにこの連載も、最終回だそうですよ」
D「ああああ、疲れた。やっと終わりかあ。早く家に帰って録画しといた「リーガル・ハイ」見ようっと」
S「まだ終わってないです。今回やりきってからですよ」
D「もう、今日はいいじゃん。さっさと終わって、帰ろうぜ」
S「もう、本当にやる気がないんですね」
D「あのな、研修医の指導なんてそんなに肩に力を入れてやるもんじゃないんだ。こちらが頭カッカとしてのめり込みすぎると、若い研修医は引いてしまう。やんわり、のんびり、ついでにやる、くらいの心持ちでやってちょうどいいくらいなんだよ。特に医者はマジメな連中が多いからな。少し力抜くくらいで上出来だ」
S「そうですかねえ」
D「大事なのは、続けることだ。継続のために、サステイナビリティを確保するためには疲労、疲弊の回避は必須だ。力入れすぎて燃え尽きるタイプのなんと多いことか。細く長くやっていくんだよ」
S「D先生には細く長いイメージ、まるでないですけどね」
D「ま、オレ個人は太く短く生きていくんだけどな」
S「やれやれ」
D「さ、というわけで、さっさと帰ろうぜ」
S「はいはい。ときに、D先生ってなんでDなんですか?」
D「はあ?知るか。ていうか、なんでお前はSなんだよ」
S「えっ?そう言われれば」
「ああ、いたいた。こんなところに。もう、戻りますよ」
D「なんだ?なんでこんなところに麦わら帽子の農民がいるんだ?」
「なんでじゃないですよ。すぐに村を抜け出して。こないだは、自分を伝説の騎士とその従者と思い込んで訳の分からない旅に出てたかと思うと、今度は日本の医者だと思いこんで医療と教育の真似事をしだして。どうしてこの二人はこう、思い込みが強いというか、妄想系というか、、、あんたらは日本なんて関係ないんだから、ここはラ・マンチャですからね」
S「全部妄想??」
D「私、妄想??」
おわり
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