手袋は毎度替える?2
I「では、まず文献探しをしましょうか」
M「どっからでもかかってきなさい」
I「いや、あなたがやるんですよ。いろいろなやり方がありますが、ここではまず国際的なガイドライン探しからやってみましょう」
M「日本のガイドラインじゃダメですか?」
I「日本のガイドラインは玉石混交で、信頼性を欠く場合も多いのです。「化学療法のジップロック」で分かったでしょ。まあ、「玉」もあるので日本だからだめってことはありませんが、いずれにしても国際的なガイドラインに何が記載されているかを確認するのは有用です。この点についてはあとでもすこし説明しますね」
M「どうやってガイドラインを探すんですか」
I「じゃ、簡単なとこからグーグルしてみましょう」
M「問題は、単語ですよね。「採血」ってなんて言うんだろ」
I「専門用語ではphlebotomyといいます」
M「あんだって?」
I「phlebotomy, 「ふれぼとみー」と読みます。「ぼ」にアクセントがあります」
M「全然、とっかかりがない単語ですね」
I「phlepsというのがギリシヤ語で「静脈」って意味なんです。-tomyは切断とか切除という意味です。静脈炎は「phlebitis」でした。-itisは炎症でしたね」
M「ギリシャ語語源、分かりにくいですね」
I「そうですね。ぼくもギリシャ語は勉強してなくて、とくにギリシャ文字(αとかγとか)で書かれるとまったく歯が立ちません。いつか勉強したいと思ってます(遠い目)」
M「バカなの?」
I「(無視)ただ、こういう専門用語がパッと出てこないこともあります。あと、ぶっちゃけ英語圏の患者さんにも理解できない可能性が高いです。なので、俗語も知っときましょう。採血は「blood drawing」といいます」
M「あ、これならとっかかりを感じます。では、blood drawing, guideline、と。あ、でてきました。WHOのガイドラインですね」
I「では、これを丁寧に読んでいきましょう」
M「あんだって?」
I「ドリフのババアか」
英語は難しくありません。少しずつ学んでいきましょう。
今日のポイント
・英語にも専門用語と俗語がある。両方知っとくのが大事。
今日学んだ単語:phlebotomy, phlebitis, blood drawing
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