著者・羊土社からお贈りいただく。感謝します。
日本の患者は自分がかかえている医療問題や服薬している薬すら把握していない、とよく批判されている。まあ、そんなに厳しくしなくてもよいじゃない、と「「患者様」が医療を壊す」を書いた僕は思うのだが、このような大災害でカルテもお薬手帳もなくなってしまうと、この問題は深刻だ。
ケニアに行ったときに痛感したのだが、途上国の医療ではとにかく記録がない、検査ができないで大変であった。しかし、こういう厳しい環境下では、(皮肉にも)丁寧な病歴聴取と身体診察能力が活かされるものである。
本所は診断と診察の達人である徳田安春先生が「症候」からアプローチした診断方法をまとめたものだ。研修医にはとても有用だ。本書を読めば、被災地支援もずっとレベルが上がることであろう。
日本の患者は自分がかかえている医療問題や服薬している薬すら把握していない、とよく批判されている。まあ、そんなに厳しくしなくてもよいじゃない、と「「患者様」が医療を壊す」を書いた僕は思うのだが、このような大災害でカルテもお薬手帳もなくなってしまうと、この問題は深刻だ。
ケニアに行ったときに痛感したのだが、途上国の医療ではとにかく記録がない、検査ができないで大変であった。しかし、こういう厳しい環境下では、(皮肉にも)丁寧な病歴聴取と身体診察能力が活かされるものである。
本所は診断と診察の達人である徳田安春先生が「症候」からアプローチした診断方法をまとめたものだ。研修医にはとても有用だ。本書を読めば、被災地支援もずっとレベルが上がることであろう。
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