今回のArchivesは興味深い論文多々あり。いちばん面白くてインパクトがあったのがこれ。IDSAガイドラインはエビデンスレベル低い、、というもの。スタディーデザインがバカみたいに簡単で、これぞコロンブスの卵(好きです、こういうの)。でもどうしてIDSA狙い撃ち?
Discussionをみると、既存の他領域のガイドラインも似たようなもののようだ(ACC/AHAとか)。ガイドラインを作るということは本質的に不確かな要素と取っ組み合うことだから、現場の間隔で言えば「そりゃそうだ」という感じ。僕らはほぼ毎日のように「ガイドラインにはこう書いてあるけど、エビデンスレベルは低いから実のところはよく分からんね」とカンファで嘆息する。
まあ、エビデンスに「レベル」をつけること自体、EBMの定義と矛盾するんだけど、そのことに自覚的である医師はあまりいない。恣意性があるのが悪いのではない。エビデンスレベルが低くても結構です。そうあることの認識だけが大事なのだ、と僕は思う。
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