ざらっと読んだ本のお話。
鷲田さんの「メルロ・ポンティ」。身体性と構造主義、現象学のところはだいたい理解できたが、後半からはずっと難易度を増していく。なかなか手ごわく、なかなか親和性が高く、むずむずな本。しかし、サルトル、レヴィナス、フッサール、ソシュールという流れから考えるに、メルロ・ポンティを高く評価する鷲田さんのメッセージはとても強く伝わってきた。いしいひさいちのマンガもとてもグッドである(いつものように)
野口さんの「整理法」は学生時代読んで感心し、また実践してきた。タイムマネジメントをまとめるにあたり、参照したかった本。さすがに1994年の本で時代掛かった感じはあるが、本質的には有用な情報が多い。とくに「他人の時間を大事にするのが大事」というメッセージには共感を覚える。でも、僕の方がたぶんずっとよいタイムマネジメント本が書ける自信はついた、、、なんてね。
お金についてときどき復習しておかねば、とインデックスファンドを勉強し直した本。冒険にでないほうが安全という本。実はFP2級です。
「数字でみるニッポンの医療」はとてもよい。データの解釈には異論もあろうが、全体的にはとても問題の本質を抑えている。ずっと机の上においてあったが、やっと読めた。こういう本をジャーナリストから期待します。
あの上杉隆の「記者クラブ崩壊」もやっと読めた。とにかく一部の既得権益を執拗に守ろうとするひとたちには生理的な反感を覚えちゃう。もちろん、記者クラブにも「効能」はある。なんにだって効能はある。効能があることと、それが存続しなければならないのは別問題、という話である。問いの立て方は上手にならねばならない。元産経新聞の花岡さんとの対談は、両者の誠実さがにじみでていてとても良かった。見解に合意する必要はないが、紳士であれ、、、ということだ。
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