白熱教室や「正義の話」から少し距離を置いて、サンデル先生の正義論や哲学を解説した好著。胚細胞の議論がとくに興味深かった。しかし、どのような正義論も根底には自分の価値観があり、そこから逃れられず、したがって絶対的な正当性は保証できない。今年考察したい医療倫理についても大変示唆的な本だった。
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