昨日、医師国家試験の合格発表がありました。合格された方、おめでとうございます。上手くいかなかった方、今は落ち込んでいても、また立ち上がってがんばれる日が来ることを気長にお待ちします。
さて、3月29日に合格発表です。病院によっては3月25日から仕事始めです。どうしてこんな変なルールなのでしょう。引っ越しをして、住民票を変えて、運転免許や家具の購入などあれやこれやの手続きをして(だって研修始まったらそんなことする暇ないですから)、挙げ句の果てに、「不合格」ではあまりにかわいそうです。このシステムを作っている厚労省の担当者はいやしくも教育に携わっている人たち(たとえ教育者ではないにしても)なはずです。このような心痛を学習者に与えることをよしとする教育者・教育担当者がいるとしたら、一度話を聞いてみたい。それでよいというのなら、国家公務員試験の合否発表も4月1日にやればよいのです。4月1日、合格者には辞令交付し、不合格者には不合格通知を渡して「これから就職活動がんばってください」といえる厚顔さをもつ人なら、このシステムを継続することを理解します。
いろいろな行事や業務の合間を縫ってのことで大変とは思いますが、やはりある程度の準備期間を与えてあげないと不合格者にはかわいそうです。苦痛を被った人間により大きな配慮を示すのが我々医療人の本質というものではないでしょうか。「作る側の論理」に立ってはいけないと思います。
どこに話をもっていったらよいのか分かりませんが、このブログ読者には医学教育のプロたちもたくさんいるはずです。学会のメンバーもいることでしょう。もしかしたら、医師国家試験のシステム作りに参与されている人もいるかもしれません。是非、ご一考いただきたいものだと思います。
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