先日、師を見るな、師の見ているものを見よ、という言葉を紹介しました。ミシェル・フーコーではないですが、「まなざし」って大事だと思います。
もう一つ、まなざしについての、好きな言葉
二人の囚人が牢に入っていた。一人は地面を見、もう一人は夜空の星を見上げた。
僕は神戸大学を世界の(必ずしもアメリカにあらず)誰が見ても恥ずかしくないレベルに上げたいと思っています。とくに学生、初期研修医と感染症、、、ここはレベルをぐっと上げたい。
そのために大事なのは、まずは己を知ること、そして目指すものを明確にイメージする、いわゆる「ビジョンを持つこと」が大事になります。
日本では「トップクラスの病院」と思われている、また自らも思ってきた亀田総合病院も世界の目から見るとまだまだであると悟ります。どころか、アジアの中でも全然負けていることを理解するのです。しかし、そのことは大きな問題ではありません。己の矮小さを知り、世界の大きさを知り、めざすゴールにおびえず立ち向かう勇気を持てばよいのです。
http://lohasmedical.jp/news/2009/09/04181021.php
大学病院が前に進むときも、大事なのはこの明確なビジョンを持つことです。己を知り、スタート地点を定め、目指すゴールたるビジョンを明確にします。そうすれば、あとは航路を定める知性と船をこぎ出す勇気を持つだけなのです。あまりに多くのプランと会議は、己の現状にも無自覚なまま、ゴールも不明確なままに、「ただなんとなくやっている」のです。会議がつまらない理由は明白なのです。
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