お台場でやっている日本化学療法学会総会にきています。
朝一番の教育講演で 国内外の診療ガイドラインを吟味する話をしました。9時からじゃ、5人くらいしかこないんじゃないかと思っていましたが、立ち見の方もたくさんいて、多くの方に聴いていただけてありがたかったです。
ガイドラインで大切なのは情報開示です。内容そのものも大事ですが、誰によってどのように、どういう現実的制約の中で作られたかが明示され、無料で誰でにでも読めるようにすることが大事です。という、まあ当たり前の話をしました。とても緊張しましたが、まあうまくいったかなあ。
僕なんかが化療学会でおしゃべりできるようになったので、ずいぶん日本の学会も変わったなあ、と思います。先日行った感染症学会も数年前に比べると格段に質が向上していました。以前だと「なんだかなあ」な発表や、露骨な薬屋さんの提灯持ち的、品のない講演が多かったのですが、ここのところ質の向上はすばらしいです。学会の質も情報開示と深く関わっています。密室政治を脱して、会員の意志や希望が反映される素敵な学会に成長できるといいですね。
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