神戸大学病院では初期研修医の相互評価システムEPOC使用を止めることにしました。
まえまえから評判の悪いシステムで、指導医からも研修医からも愛されていないシステムでした。俺はEPOCのおかげで医者として成長された、なんて研修医もいないでしょうし、これを基準に就職や昇進が決まったドクターも皆無でしょう。評価のアウトカムが得られず、そのコストは多大だったのでした。評価にコストがかかる、という単純な事実を直視しなくてはならないのです。これは、新型インフルエンザ診療リソースも無尽蔵にあると考えてしまう誤謬とパラレルです。
たぶん、偉い学者さんが頭の中で、机の上で考えた産物だったのでしょう。たとえて云うならば、世界で一番多機能な携帯電話みたいなもので、それは専門家的には他の専門家の度肝を抜く産物でしょうが、ユーザーにとっては「一番使いにくいケータイ」に決まっているのです。
おかみに決めてもらうおせっかいさとおかみに依存する[共犯関係」とはそろそろ決別しなくてはなりません。あなたも、EPOC、止めてみませんか?楽になりますよ。
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