ぼくは道を転じて、動物たちとともに暮らせるような気がする
彼らはあんなに穏やかで、自足している
ぼくは立って、いつまでもいつまでも彼らを見る
彼らは、おのれの身分のことでやきもきしたり、めそめそしたりしない
彼らは、暗やみの中で目ざめたまま罪をくやんで泣いたりしない
彼らは、神への義務を論じ立てて、ぼくに吐き気を催させたりしない
一匹だって、不満をいだかず、一匹だって、物欲に狂っているものはいない
一匹だって、仲間の動物や何千年も前に生きていた先祖にひざまずくものはいない
一匹だって、お上品ぶったり不幸だったりするやつは、広い地球のどこにもいない
ウオルト・ホイットマン ぼく自身の歌
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