だんだん、研修医の論文の選択や読みの質が高くなってきました。いま短期ローテで来ている先生が優秀なこともあって、切磋琢磨お互いを伸ばし合っているようです。後期研修って仲間同士で伸びていくっていう要素が多分にあると思います。
で、本日のお題は。
Randomized trial of trimethoprim-sulfamethoxazole versus pyrimethamine-sulfadiazine for therapy of toxoplasmic encephalitis in patients with AIDS. Italian Collaborative Study Group
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セカンドラインでもけっこういけますよ、というパイロットスタディー。画像だけならSTのほうがよかった、、、診断基準とブラインドが難点。
Comparison of histopathological analysis, culture, and polymerase chain reaction assays to detect invasive mold infections from biopsy specimens
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深部真菌感染症では培養よりもPCRがベターという論文。塗抹陰性だとどちらも陰性になりがち、、、
Ventilator-associated pneumonia in injured patients: do you trust your Gram's stain?
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VAPのグラム染色は、グラム陽性菌ならNPVが高いが、陰性菌だと50%以下。見えないからといって否定してはいけない。外傷のジャーナルなのでどうかな、と思いましたが、思いの外現場で役に立つ論文。
Impact of previous sepsis on the accuracy of procalcitonin for the early diagnosis of blood stream infection in critically ill patients
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敗血症のプロカルシトニンは、2回目だと高いですよ。個人差が大きいのと、意外に感度・特異度はどのカットオフ値でもぱっとしないです。プロカルシトニンは外来でこそ活きる?
コメント
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