化学療法薬はジプロック?4
I「さ、もちょっとです」
Hazardous drug waste may be initially contained in thick, sealable plastic bags before being placed in approved satellite accumulation containers. Glass fragments should be contained in small, puncture- resistant containers to be placed into larger containers approved for temporary storage.
Hazardous drugは危険な薬、でした。
may be initially contained in thick, sealable plastic bagsは、「分厚い(thick)」、「密封できるような(sealable)」ビニール袋に入れても良いですよってこと。sealは「シール」と語源が同じですが、どうして封印する、密封するという意味があります。要するにジプロックってことですね。
M「あ、may beだ」
I「よく気付きました。そう、ここではmustではなくmay、つまりやってもやらなくてもよいですよって意味です。少し飛ばして、、、
Glass fragments should be contained in small, puncture- resistant containers to be placed into larger containers approved for temporary storage.
glass fragmentsはガラスの破片。should be contained in small, puncture-resistant containers。つまり、小さな、穴の空かない(puncture-resistant)容れ物(containers)に入れましょう、ということ」
M「今度はshouldですね」
I「そう、バイアルなどのガラス片は穴の空かない容れ物に入れておきましょうってことです。さ、日本のガイドラインを思い出してください」
HDの調整・投 与過程で発生したアンプルやバイアル、注射器や注射針、使用済みの輸液バッグや点滴チューブ、安全キャビネット内で使用した手袋など、高濃度のHDを含む 可能性のある廃棄物は、封じ込めのためにジッパー付きプラスチックバッグに入れてから、HD専用の廃棄容器に廃棄する
M「あれれ〜ずいぶん、ニュアンスが違いますね」
I「そう、一般物のmay、ガラス破片のshouldというニュアンスが全然抜け落ちていますし、ガラス片では穴の空かない容れ物に(ジプロックとは書いてない)、ってなっているのにそれもなくなっています。引用の仕方が完全に間違っていますね」
M「こういうことってあるんですね」
I「それに気づくためにも、やはり英語。原典を読んで裏を取るのは大事なんです」
英語は難しくありません。少しずつ学んでいきましょう。
今日のポイント
・日本のガイドラインは、案外、間違っている。誤訳、誤引用にも要注意。
今日学んだ単語:thick, sealable, glass fragments
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