ICNに英語力は絶対必要!
感染管理ナース(ICN)は世界で起きている感染症の最新情報を把握し、最先端の研究を理解しなくてはなりません。それが病院で一番感染症のことを「わかっている」ICNの義務なんです。
英語ができなければ論文が読めません。世の中の論文はほとんど英語でできているんです。
論文が読めなければ先行研究を把握できません。先行研究を把握できずに研究はできません。論文を読まずに、環◯感染学会で発表なんて(本当は)しちゃいけないんです。マジですよ。
ほとんどのICNは英語が苦手です。でも、それは間違いです。本当は「全ての」ICNが仕事で使いこなすくらいの英語力をもてるのです。
手指衛生にはKAPのギャップがあります。KAPというのはknowledge, attitude, practiceの略です。「知識」「態度」「実践」ですね。
感染症の講習会で「手指消毒大事ですか」ときけばみんな◯をつけます。でも、実際にやろうとする医療者はずっと少ない。実際にやっている人はもっともっと少ない。KAPにはギャップがあるんです。
英語も同じ。全てのICNには英語を習得する能力があります。でも、やろうと思わない、やっていない。
日本の感染管理担当者、ICNは世界的にも極めて優れた感染対策の専門家たちです。しかし、海外の情報収集や論文読みは、海外の感染対策専門家に比べて極めつけに弱いです。加えて、海外でのアウトプットがないせいで、その存在は認識されていません。とてももったいないとぼくは思います。
ほんとうの意味で、日本のICNが世界のトップレベルであるために、明日から、いや、今日から英語を学びましょう。というわけで、これから毎日(月〜金)連載します。いつまでぼくの根気とネタが続くでしょうか。全然、難しくありませんよ。大事なのは毎日の継続。ジョギング感覚でやりましょう。なに?ジョギングもいやだ?
まずは、ここからはじめましょう。ICN。これはInfection Control Nurseの意味ですね。Infectionは感染。「いんふぇくしょん」と読みます。「ふぇ」にアクセントがあります。Controlは「管理」、Nurseはナースですね。ほら、英語は全然難しくない。
さっきKAPもやりました。KAPのKnowledgeは知識。「なれっじ」と読みます。「な」にアクセントがあります。Attitudeは「態度」。「おまえ、態度悪いよ」のときも「You have attitude」といいます。「あてぃちゅーど」と読みます。「あ」にアクセントがあります。Practiceは実践。「ぷらくてぃす」と読みます。「ら」にアクセントがあります。
ちなみに海外では感染対策の専門家をICPと呼ぶことがありますが、このPはPractitionerのことです。Practitionerは「Practiceする人」、実践者のことです。Playする人はPlayerってのと同じ。ICPはInfection Control Practitionerです。
英語は難しくありません。少しずつ学んでいきましょう。
今日のポイント
・ICNは英語が苦手
・英語ができないと質の高い感染対策はできない。学会発表もできない。
・英語ができるICNになろう
今日学んだ英語:knowledge, attitude, practice(practitioner), infection, control, nurse.
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